第3話 食事より睡眠が大切だそうで・・・
とある病院はそうなのだ。食事より睡眠が大事。
結論から言うと、『寝ないと食わせない』というとあるお話。
夜間寝ない患者さんに睡眠薬を飲ませる。
それでぐっすり眠れるならまだしも、しっかり睡眠出来ず、覚醒が低い状態で夜間に(勝手に)飲んだお茶でムセたからと食事ストップ。絶食対応だ。
そもそもこの患者さん、ベッド上にいる間の飲水は病棟対応のはずが、手の届くところに置いておいて、勝手に飲んだというのが病棟の言い分。それってインシデントでは?
ご本人は「家なら眠れる。」「寝てることは寝てるよ。」と訴えられており、眠れないという訴えはない。
身体が痩せており、同じ姿勢では痛いのだろう。身体の向きを変えて欲しいというナースコールが夜間に多いからと睡眠薬投与。誰の為の眠剤でしょう・・・
この方には可能な範囲で栄養をつけてもらうことが大切なのに絶食対応は本末転倒なのではないか。更なる廃用を誘発させ、本当に嚥下障害になるのは時間の問題だ。
患者さんは以前と変わらないし、肺炎にもなっていないのにずっと食べれなくしているのはなぜ?本人の要求もムシして、ベッドから起きてはいけない、水は飲んではいけない、ご飯は食べてはいけない。点滴対応。1日400kcal。
1週後、患者さんはだいぶ衰弱している。生きる気力を無くしたようだ。それでも今週は眠剤を止めるからまだご飯は食べてはいけないとのこと。1日の摂取カロリーが足りないことを知らないのだろうか。
眠らないからとすぐに処方される眠剤。人によっては命取りだ。
せめて栄養だけは補給してあげて欲しい。
病院に入院したら、食べられなくされ、寝たきりにされる。それも職員の手を煩わせないという目的で。
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