03 半端もの、抱えて
飽き性なので、未完の作品がごまんとある。
3ページ分のネームを切った漫画は2ページまで描いて挫折し、長編小説は連載途中で挫折し、そんなことを繰り返すあまり「書き終わってから連載しよう」と思って寝かせているお蔵入りも多数ある。
いや、今日はそういう話ではない。
個展のできれば2か月以上前に完成させてしまいたいやりかけの作品を、たくさん抱えているという話なのだ。
まず1つめ。
同人誌。イラスト集だ。
ひたすらかわいい衣装とその解剖図を綴る、一部の好事家には受けそうな感じの本である。本、と言ってもDL販売なので、単なる画像集だが。
まずモデルさんが衣装を着てポーズをとっているイラストがあって、次ページに衣装の解剖図が来る、という構成で40ページ、つまり20衣装描いた。これを闇に葬るのはもったいなさすぎる。なので出来るだけ早く販売できる体制にしたいのだが、カラーイラストが進まずいまだに販売には至っていない。カラーをあと3枚描けば、そして奥付を作ればもう販売申請まであと一歩。
最初は9月中に販売するなんて言っていたのだが、全然間に合わなかった。10月すら、もうすぐ、終わっちゃう。
でも、早く。
なるべく早く。
世に出したい事情があるのだ。
この事情については後述する2つめと同様の、大変生々しい事情なので、またのちほどまとめて説明する。
2つめ。
やっぱり同人誌。DL販売の。
ただこちらは、大変下世話な内容なのだ。
端的に言って、エロ本。エロ小説。
まったく方向性の違う1つめ、2つめを、とっとと販売したいのにもちゃんと理由がある。生々しくて薄汚い事情が。
金が欲しい。
出費については前回申し上げた通り。
展示会でギャラリーに支払う賃料だったり、絵によっては高価な額縁だったり。あるいは、在廊中に着る、自己満足ばりばりの派手な服だったり。
ただでさえ吾輩は引っ越しを控えている。少しでも、金が、欲しい。
そういうわけで、金になりそうな同人誌をつくって売って資金に充ててしまおうというバカみたいな計画を、こうして動かしている。
衣装本もエロ本もいいところまできているので、11月半ばくらいには販売をしたいところであるが、どうなるかな。
そして、3つめ。
これが最大の難敵である。
01にて言及した「毎年行っている年末の展示会」である。
まだ募集も始まってはいないが、オーナー氏はやると言っていたから、やるのであろう。それに寄せる作品も描かねばならない。その展示、実は、皆勤賞だったりするのだ。
さて、どうしたものであろうか。
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