ノー・キャンピングデイズ
はあとふるデイズ♥
「第一四話後の会話」
「あ、そうだ。遙のところは、運転手さんどうするんだよ? キャンプで宿泊の時は一度、帰ってもらうのか?」
「やですわー、晶ったらー。運転手は弥生がやってくれるに決まっているではありませんかー。ですから、一緒にキャンプですわー」
「えっ? な、なんでだよ? 弥生さん、同じ年じゃねーか。免許もってないだろうが」
「ああー。そう言えば、二人とも知らなかったんでしたっけー。弥生は一八よー」
「……はぁ~?」
「ほみゅっ!?」
「一八なのよー。免許はもうもっているわー。それに練習は幼い頃から、うちの庭でしているしー。だから、運転は上手いのよー」
「ちょっ、ちょっと待て。だって、まだ同じ学年で高一……」
「それはわたくしのために二年、留年しているからよー」
「留年!? ちょっ、マジか!?」
「はい。マジでございます、入谷様。わたくしは、遙様のために二年前にあの学園に入りまして、遙様が入る前に下調べや、問題になりそうな派閥の整理を行っておりました」
「派閥……。ってか、いいのかよ! 二年も留年したら、学歴とか不利になるんじゃ……」
「すでに生涯の就職が決まっているわたくしにとって、形ばかりの学歴は不要です。それにわたくしにとって、学校はいわば職場なので」
「金持ち……マジ、スゲーな」
「ほむほむ。事実は小説よりも奇なりで面白いな」
「そ、それは言わねー方がいいぞ、とまりん……」
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