第二十話『ティーミーテイング』
「さて、なんとか依頼もこなせたし、報酬を受け取って、お茶でもしましょう!」
とおっとりお姉さんのハルカが提案する。
「あ、いいですね!」
と僕がハルカさんの提案に応える。
転生早々バトルバトルでそういえばクタクタだった。
「さんせー!!」
と美少女剣士のユカもお茶の誘いに喜んだ。
「賛成!」
ちいさな美少女斧使いシズクも頷く。
午後のティータイムの始まりだ。
-
「たくさん報酬もらえたわね!」
とおっとりお姉さんのハルカが言う。
そう、僕がハルカさんに受付に行くようにお願いしていた。
今回は報酬をもらいに行くだけなので、美少女剣士のユカが行ってもいいという意見もありそうだが、ユカがやると、その場で恐ろしい依頼を受けてくる可能性がないとはいえなかったのでお願いした。
「さすがにミニドラゴンの報酬はすごいわね!」
とおっとりお姉さんのハルカが言う。
そう、何回も言うけれども、ミニって言うけど、全然ミニじゃない。ちゃんとしたドラゴンだからだ、基準になっているドラゴンが多分びっくりするぐらい大きいというこことだろう。
「みんな頑張ったし、ゆっくりお茶のみましょう!」
と、ハルカさんは皆を喫茶店に連れて来た。
「紅茶」
とちいさな美少女シズクがメニューを指差して言う。
「わたしもー!」
と、美少女剣士のユカも言う。
「そうね、私もホットのミルクティーで!」
と魔弾砲使いの美少女おねえさんハルカも、嬉しそうに言う。
「ケンジくんは?」
とハルカさんが僕に聞く。
「そうだね、僕も紅茶で」
と言う。
「かしこまりました」
と、注文を聞きに来ていたウェイターさんが、メニューを持って、調理場に戻っていった。
「いやぁ、なかなか手強かったわね!」
と美少女剣士のユカが言う。
「誰のせいだよ!」
と僕がユカに対して笑う。
「僕は、簡単なモンスターからってお願いしたのに!どんだけ強いモンスター選んでるの・・・ミニドラゴンって全然ミニじゃないし!」
と僕はユカに言う。
「じゃぁ、ケンジはどんな依頼がいいのよ!!」
と美少女剣士のユカは僕に聞く。
「そうだな・・・」
と言って僕は考える。
対案が出せないなら、抗議するのは良くない。
僕が求めている依頼を少し整理する。
「そんなに強くなくて、複数のモンスターが出て来る依頼がいいね」
と僕は言う。
そう、僕は『完全獲得 - パーフェクトスキルゲッター』というスキルを持っている、これは敵を倒す度に、スキルをゲットできるチートスキルだ。それと相性がいいのは弱い敵をたくさん倒すことだ。
「えー!つまんないー!報酬も低いし!」
とユカが言う。
彼女は実力もあるので自分より強い敵を倒して、大きい賞金を獲得したいタイプなのだろう。しかし、毎回それをやるのは危険だ。たまにならいいだろうけど・・・
「それなら良い依頼がある」
と話を聞いていた、小さな美少女シズクが呟いた。
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