【おすすめ】Little K(2nd)【ジャパニーズ】

 今回は前回のボトルが美味しかったので購入したコチラを紹介です。


 Little K(2nd)


 静岡県三島市のウォータードラゴン蒸留所より2年熟成未満の新商品、そのセカンドバージョン(?)です

 ウォータードラゴン蒸留所については前回の紹介を参照してください。

 商品スペックはハーフボトル(375ミリ)、カスクストレングスでアルコール度数は61%です。原材料はコーングリッツ(国内製造)とライ麦、モルトです。ここら辺は前回同様ですね。

 ラベルには『2025 2nd, CASK STRENGTH』という記載が追加されました。

 さあ、2枚目のティーンエイジャー! その味わいのほどは⁉



〇ストレート

 香りは強めのウッド感があるはずなのに、ぐいぐい迫って来るバニラの甘さと華やかさが第一印象です。中間にアルコール刺激となんか湿り気(?)を感じます。乳酸系のニュアンスもあるような?

 後半にかけてスパイスと黒糖、それとは異なる軽やかな甘さを感じます。

 強めのビターさと中間の刺激がノイズに感じなくもない印象ですが、一口飲んでから確かめると馴染みますね。

 口にすると第一印象は舌馴染のいい温かみのある少し焦げた木材のビターさ。続けてキレのいい赤唐辛子と少しの黒胡椒のスパイス、ハイプルーフゆえの浸食、じわっと広がる甘味。これはしっかりしていますが重くありません。

 鼻抜けのいいスパイスと、どこかで乳酸系のニュアンスも感じます。

 暴れてはいませんが、口内で『幅を利かせていやがる』といった印象です。


〇加水

 香りはぐいぐい感が収まり、赤色イメージの華っぽさが加わります。

 バニラの甘さとウッディなビターさ、軽やかなスパイスのバランスがいいですね。

 味わいはビターさが穏やかになったことで、甘味とスパイスが出てくるタイミングが増した気がします。スパイスの背後から黒糖系の甘味、やはりどこかに乳酸系を感じます。

 後半から余韻で感じるスパイスと甘さ、ずっといるビターさとのコンビネーション(調和と言うよりもこっち)は衝突せず上手いこと合体したなあ、と感じます。


〇ロック

 香りはビターの背後から乳酸系のサワー、ボンド(むしろ石油?)、後半の表層に甘さを感じます。 

 口当たりまろやかで、短いがフルーツの甘いニュアンスもありエレガントです。後半からスパイスとビターも感じられます。

 ややクセが強いですね。

 お酒がまろやかになるグラスであるプログレスで飲むと、スパイスとビター、甘さのバランスがより取れる気がします。


〇ハイボール

 甘く焦げた木材といった感じの第一印象。続いてバニラと赤い花のイメージ。甘さは黒糖のようなコクのある系統で、微かにボンドっぽさもある気がします。

 静かだけど濃い香りです。

 ビターさは強めで長く続きますが嫌味はありません。そこからコーラのような酸味とフレーバーを感じます。甘さは短めですが、華やかさとスパイシーさが現れ、ずっと続いていたビターさとの合流が美味しいですね。



 この子はあれですね、少し悪い遊びを覚えた若者ですね。

 グレたというほどではないし、恋したわけでもありません。

 かつてギャルに憧れバッサリ切った髪はまた伸びてきました。交友関係が広がり、いい意味で荒っぽいコミュニケーションや笑顔を振りまくようになりました。

 少し背伸びした結果、ちょっと服装がごちゃっとしてしまっていますが、それもまた愛嬌でしょう。

 ですが、そんな彼女のことを『少し変だ』とか『調子に乗っている』と感じている同級生もいることでしょう。

 甘えと愛想の表面張力。不協和音前の軋み。そんな危うい力場に我が物顔で立っていられる傲慢は若者の特権であり、とても眩しい。

 当然許しますとも。私は大人ですから。だけど、おじさん心配だな~!(誰だお前)


 妄想が過ぎるぞっ‼



 強めのビターさ、黒糖系の甘味、スパイス感がしっかりしていて重過ぎることありませんでした。

 ハイプルーフの刺激はありますが余韻に感じる味わいの残り香的な要素も心地よいですね。

 1stでは案外育ちが良いというイメージだったのが、今回は2ndは『エレガントではない』という印象でした。悪い意味ではなく、ヤンチャしている感じです。


 Little K(2nd)


 価格はハーフボトル375ミリが4500円ほどです。年数基準では割高ですが、新興のジャパニーズでは購入しやすい価格設定だと思います。ただし、販路は蒸留所のある地元の三島市界隈のみとなっております。

 バーボンライクなジャパニーズウイスキーと聞いて気になる方、界隈に寄ることがある方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 あるいは、1stが良かった方は一緒にハラハラしましょうや?


 ニュアンスとお勧め点数はこんな感じです!

 熟成が進んで深まったと思いますが、ビターな印象が増したためマニア向けな雰囲気が増した気がします。



 温度感:中<温

 湿度 :中~湿

 香り :濃

 味わい:濃

 重み :中>重

 複雑さ:中~複

 余韻 :中<長


 世楽好み ☆☆☆☆☆★★

 万人受け ☆☆☆

 コスパ  ☆☆☆

 合計   13点



 ちなみに1stの紹介はコチラです!


 Little K

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/16818792436434886081



 グラスのPROGRESS(プログレス)の紹介はコチラです!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/16818093090493668571



 擬人化イメージ!

https://kakuyomu.jp/users/selark896/news/822139839949487191

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