番外編~桜尾からジンを紹介~

【超おすすめ】SAKURAO GIN WHITE HERBS【その他】

!今回はジンの紹介です!


 前回の戸河内ひいては桜尾蒸留所を知るキッカケになったこちらを紹介です。


 SAKURAO GIN WHITE HERBS(再販バージョン)


 2023年に設立5周年記念で限定販売されていた同名のジンの再販バージョンをご紹介です。出先で2023年バージョンを飲んで大変美味しかったのでネットで探していたところ2024年の再販バージョンを発見、即ポチしました!

“幸せ”が香るジンとして造られたこちらは使用するボタニカル達の花言葉も意識されております。メーカーHPによると純白のウェディングドレスを想わせる真っ白なボトルを開けると目の前にブーケがあるように広がる華やかな香りが感じられるとのことです。

 個人的にこういうコンセプトやこだわりを前面に打ち出してお酒でここまでドンピシャなものはなかなか巡り合えないと思いました!

 この香り味わいはまさに幸せ! まるでウエディング! 見える! 私にも可愛らしいお嫁さんが見えるぞ!(笑)



〇ストレート

 アルコール刺激は感じますが、バニラの甘さとレモンと青さ温かみのあるスパイス感が香ります。

 シロップのように濃厚な甘みとレモン果皮、嫌味のない苦み、乾燥葉を砕いたような青さ。これらが違和感なく主張していきます。

 干すと舌の根をぽかぽかと温めるような甘さを伴ったスパイスがじんわりと広がります。

 干してから再び香りを確かめると、温かみのあるスパイスを感じます。

 香り味わい共に甘味から柑橘、苦み青さへの移行がスムーズで、冷たいニュアンスから温かみまで感じられます。


〇加水

 香りは全体的に大人しくなり、レモンやバニラとハーブの要素が入れ替わり立ち替わりスムーズに現れます。

 味わいは苦味と青さが前面に出てきた印象ですが、それでも甘いですね。

 香りと味わい共に杯を重ねても霞みません


〇ロック

 香りはバニラの甘さは健在ながらレモンとハーブの苦みが主張することで締りが増したように感じました。

 味わいは青さと苦味が前面に出てきました。ストレートが甘いので面喰う方も多いかもしれません。

 ただこれでも一般的なジンよりもまろやかです。


〇ハイボール

 香りはバニラ系のまろやかな甘さに続いてレモンの果皮のような酸味と苦味、太い葉を想わせる青さが現れクールな印象です。

 味わいは始めに短く苦みが現れます。続いてレモンの爽やかな続いてその後に甘味が広がります。始まりのビターさから爽やかな柑橘への移行が非常にスムーズです。

 甘味もしっかりしていますが、ビターさが程よくドライに終わります。香りと味わいのバランスもいい感じです。

 氷が解けてくると甘味が大人しくなるように感じました。


〇温水割り

 温かみあるスパイス感と甘さからいけるのではと思い、温水割りです。60℃ほどの温水と1:1で割りました。

 香りの第一印象はグローブでしょうか? 甘辛いスパイスを感じます。その裏に葉ショウガのような辛さと青さ? それと共に茶葉のような乾燥葉を刻んだ青さとビターさを感じます。

 味わいも香りの印象そのままに甘辛いスパイスを感じますが嫌味なくまろやかで温かみのある甘さが上品且つ深く堪能できます。しっとりめなジンジャークッキーの一番美味しい瞬間が続いていくかのようです。

 放置して冷えてくるとレモンの雰囲気も出てくるように思います。

 もしかしたら一番好きかもしれません。



 この子はあれですね、可愛い可愛い花嫁さんですね。

 肌は陶器のような滑らかで深い乳白色で瞳は若葉のようなグリーン、長い髪は甘いだけではないレモンヘイズです。

 華奢な体躯ですがあばらが浮いたりはしない程度には柔らかくその柔肌は丁寧に磨かれた白色をしています。

 夜明け前。その花嫁は不安な気持ちを抱えきれずにいました。

 彼女は名家の娘さんでこの結婚は両家の意向在ってのものでした。

 とはいえ両人の自由意思はあり、歳上のフィアンセにいいなと惹かれる想いは確かにありました。

 それでも若い結婚故か、この子はその想いに確信を持てずにいました。

 前日から貸し切られた結婚式場。夜明け前には支度を済ませていた彼女は誰もいないフィアンセの控室を訪れます。手ずからしつらえた花束を伴って。

 愛情と想いの込められたそれを置いて彼女は去ります。彼がそれを自分に届けてくれるかもしれない。そんな青い期待を胸に。

 彼女はいま独り式場で空を見上げています。オープンガーデンの式場は朝露に濡れ、夜明け前の紫は花嫁さんとにらめっこを続けています。

 カツン、と足音が小さく響きました。

 彼女が振り返る。そこにその人はいました。

 世界は音もなく回り始めます。

 福音がもたらされるたびその頬は赤く赤く染まってゆきます。

 差し出された贈り物に悲哀は溶け、苦い痺れが鼓動にかき消されていきます。

 動き出せずにいる彼女の指先を朝日が照らしてゆきます。

 ハッと見上げた先には真剣で微かに揺れる瞳がありました。

 花嫁は一歩踏み出してそれに手を伸ばします。

 その髪は暁の黄金色を湛えて煌めいています。

 二色の瞳が交わります。二つの足音が重なりました。

 きっと二人は生涯この瞬間を忘れることはないでしょう。



 妄想が過ぎるぞっ‼



 甘く穏やかな印象が強く、一般的なジンのイメージとは異なるニュアンスですが、大変美味しいです。


 SAKURAO GIN WHITE HERBS(再販バージョン)


 価格は3000円弱で限定品の再販で今後の販売は現在未定のようです。

 これだけ甘くてまろやかなジンというのは珍しい気がします。日本のジン、更にこれだけ美味しくアルコール度数は47%あるのでリーズナブルに感じます。

 お酒に強くカクテルが好きな女性に向いているのではないでしょうか?

 ただし飲み過ぎ注意です。世楽はどうしても我慢出来なくなりがちです(笑)



 ニュアンスとお勧め点数はこんな感じです!


 温度感:冷~温

 香り :中~濃

 味わい:濃

 重み :中

 複雑 :中~複

 余韻 :中~長


 世楽好み ☆☆☆☆☆★★

 万人受け ☆☆☆☆

 コスパ  ☆☆☆☆

 合計   15点



 擬人化イメージ

https://kakuyomu.jp/users/selark896/news/16818093078445687412

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