【超おすすめ】リンドーズ シングルモルト MCDXCIV(1494)【スコッチ】

 前回が時代の最先端をゆくコーヴァルだったので、今回は最古の地のウイスキー(?)を紹介です!


 リンドーズ シングルモルト MCDXCIV(1494)


 スコッチウイスキー始まりの地に関わりの深いリンドーズ修道院蒸留所アビーディスティラリーからその名を冠するリンドーズからシングルモルトのMCDXCIVです。

 穀物由来の蒸留酒についての最古の記載がある文献によるとFifeの地で1494年に修道士ジョン・コーが命の水、アクアヴィテ(アクアヴィタエ)の製造依頼を受けたそうです。

 そしてそのブラザージョンが所属していたのがリンドーズ修道院で、その跡地にこの蒸留所は2017年に創業したそうです。

 今回のMCDXCIVはローマ数字で1494を意味しています。名前の通りのシングルモルトでアルコール度数は46%です。箱にはノンチルフィルタードで着色なしと記載があります。エリアとしてはローランドに位置しているようです。

 原酒のカスクタイプはバーボン、オロロソシェリ―、ワインとあり、ワイン樽については販売しているリカーマウンテンのホームページによるとSTR樽という再活性化した赤ワイン樽だそうです。

 更にリカマンECサイトによると日本国内では3000本の数量限定商品とのことです。ちなみに去年のリカマンのイベントで試飲したのが今回の購入のきっかけです。

 ボトルと化粧箱のデザインは独特です。ボトルは短く丸みのあるガスボンベといった形状をしています。

 ここはプロモーションに乗っていきましょう! 実に! 523年の時を経てっ! 巡礼のための道アビーロードは開かれた! ジムスワン博士に敬礼! 

 優しいけれど、クセになる絶妙なバランスの逸品です!



〇ストレート

 香りはハチミツと煮詰めたシロップのような甘さが印象的です。野花や木、モルトの気配も感じます。

 静かで深いといった印象で、塩気というかミネラル感がある様な気がします。

 味わいはモルトとシャープな甘さが始めに短く、そこからシャープなウッド、ギュッ詰まったスパイスを感じます。

 干すと蕾が開くようにあるいはタバコに火が点くようにビターさとスパイシーさが広がります。それでいて甘さもあります。

 イメージですが湿り気はあるけど軽やかといった印象です。味わい深いけど重過ぎない絶妙なバランスですね。


〇加水

 香りは軽やかになったものの、ミネラル感とビターな印象が増すため塩キャラメルのような雰囲気が増しました。

 味わいは甘さに花っぽさが増します。そこからビターさと甘味に続いてモルト感が続きます。軽やかながらコクがありモルトとスパイスを感じられる余韻もあります。

 加水量を増しても崩れないことからポテンシャルの高さを感じられます。

 

〇ロック

 香りは華やかな塩キャラメルという感じです。

 味わいはしっかりめのビターさとオイリーさ、ミネラル感と這うような甘味を感じます。

 余韻にスパイス感とビターさを感じられます。

 甘味は不思議な印象です。


〇ハイボール

 シロップ系の甘さとビターさ、甘さを伴うシャープなスパイスが香ります。

 口にすると初めに舌が締まる酸味があり、ややオイリーな印象からモルトの香ばしさが続きます。

 そこから粒度の細かいビターさ、舌の根に触れるようにじわじわと広がる甘味、再びのビターさとスパイス感が展開していきます。

 干すと余韻にモルトの香ばしさを感じます。

 飲みやすいけど、ハイボール向きではないかなと思いました。


〇お湯割り

 いけるかなと思い、お湯割りに挑戦です!

 モルトとシロップ系の甘味、メロン系のフルーティさと軽やかなシェリー樽のビターが温かさとマッチした香りが楽しめます。

 味わいの第一印象はモルトと甘味、それがシャープにまとまると共に粒度の細かいビターさと赤唐辛子系のスパイス感が合流します。

 甘さの印象が強く飲みやすくなりますね。



 この子はあれですね、シスター服の謎の童顔女性ですね。

 顔立ちは童顔で大きな瞳が印象的です。身体つきは成人女性のそれですが、シスター服でその厚みは隠され顔立ちの幼さが目立ちます。

 シスター服についても実はツギハギでどこの者か知る術はありません。愛想よく素直でどんなときも動じないタイプなためどこでも馴染めますが、生死感含めどこか超然的な雰囲気があります。

 お仕事は疲れ知らずのようにちゃんと働きますが、ある日ふらっと現れて、数年居ついたのに現れたときのように居なくなってしまいまいます。立つ鳥跡を濁さずで、なんだか可愛い顔立ちで言いたいことはハッキリ言う子がいたなぁ程度の印象しか残しません。

 彼女は密かに恐れています。

 ここ百年は記録がしっかりと残り、SNSなんてものが栄えてしまったことを。

 そんな彼女は何者なんでしょうか……?


 妄想が過ぎるぞっ‼



 シェリー系のシャープかつ濃厚な甘みとビターさ、明るく軽やかなモルト感のバランスがありそうでなかった絶妙なバランスです!

 濃厚だけど重過ぎず。しっとりだけど軽やかな……絶妙としか言いようのないバランスです。


 リンドーズ シングルモルト MCDXCIV(1494)


 価格は6500円ほどです。新発売ということでそれなりの規模の酒屋にはあるイメージです。

 大変飲みやすいとともに唯一無二のバランスで似た銘柄が見当たりません。

 スモーキータイプではない濃厚ながら飲みやすい銘柄をお探しの方は是非お試しください!



 ニュアンスとお勧め点数はこんな感じです!


 温度感:中

 香り :中~濃

 味わい:中~濃

 重み :中

 複雑 :複

 余韻 :中~長


 世楽好み ☆☆☆☆☆★★

 万人受け ☆☆☆☆☆

 コスパ  ☆☆☆

 合計   15点



 擬人化イメージ! 2017年!

https://kakuyomu.jp/users/selark896/news/16818023212247279477


 1497年!

https://kakuyomu.jp/users/selark896/news/16818023212247341405

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