【古酒】ローヤル(SR記載)【ジャパニーズ】

 今回は古酒を試すのもいいなと思ったキッカケの1本です。


 ローヤル(SR記載)


 サントリー(旧壽屋)創業60周年を記念したボトルで1960年誕生の銘柄です。メーカー60周年のブランドですがローヤルそのものが60年以上の歴史ある逸品です。

 公式HPを見た感じ今回紹介するSR記載のものは第2世代のようです。ちなみに現在市場に出回っているものは第6世代に該当するようです。

 ボトル形状は販売当初から変わらずに『酉』の字型の瓶、鳥居型のキャップという特徴的なデザインです。

 そしてアルコール度数は43%です。

 さあ、恐らく半世紀ほど前のサントリーの傑作の味わいに迫っていきましょう!


〇ストレート

 香りは静かに甘く、墨汁みたいな煙さ、すり潰したナッツのようなビターさが上品に香ります。

 口にすると短くですがしっかりと甘く、水墨画のような流麗な煙さ、そこに溶け込む粒度の細かいビターさが広がります。そこかしこに古木かお香のようなスパイス感や甘さを感じます。

 余韻には白胡椒系のスパイスを感じます。

 クラシカルな印象ですが軽やかで流麗です。上品で美味しいですね!


〇加水

 香りはより甘く煙さがシルキーになった印象です。

 味わいは香りの印象と異なり甘さは控えめになり、シルキーさとビターさが増してスリムになった印象です。

 冷たい印象ながら大変飲みやすいです。

 

〇ロック

 香りは大人しい印象ながら、お香を想わせる煙さと甘さが香ります。

 口当たりはまろやかですが、一体感のある煙さとビターが現れます。甘味は短いが深いです。

 余韻はビターさが前面に出てきますが嫌味がありません。


〇ハイボール

 香りは柔らかくも冷たいモルトの印象です。

 味わいはまろやかです。初めに細いモルトと滑らかで上品な煙さが現れます。続いてすぐにアーモンド系のビターさと甘味が現れます。

 飲みやすいですが、ちょっと勿体ないかもしれません。

 


 この子はあれですね、クール系の和装美人さんですね。

 体躯は細めで背丈は低いですが、大人らしい身体つきをしております。

 濡れ羽色の長髪に豪奢な髪飾りを身に着けています。

 顔つきは狐ではなく狐面のような雰囲気です。化粧をばっちり施して妖艶です。

 全体的に品がありますが、どこか悪戯っ子ぽい風情を感じさせます。女将と呼ぶには若いですが、少女と称するのは憚れる、そんな絶妙なバランスをしています。

 そんな彼女が出迎えてくれる飲み屋さん……ヤバいですね……!


 妄想が過ぎるぞっ‼



 上品な煙さとビターさ、お香のようなウッド感とスパイス、それらに霞まない甘さが特徴的ながら飲みやすく上品にまとまっています。特に味わい香りの奥深さと重過ぎない飲みごたえのバランスが良好です。

 現行品も通じるものを感じますが、甘さ以外の要素の深みが数段上に感じました。


 ローヤル(SR記載)


 価格は購入先次第ですが、1000ミリボトルが概ね4000円ほどな印象です。ちなみに現行品のメーカー小売希望価格は3900円です。

 現物の状態に問題ないことが前提ですが、飲みやすくコスパも優れている銘柄だと思います。



 ニュアンスとお勧め点数(4000円想定)はこんな感じです!


 温度感:冷

 香り :中~濃

 味わい:濃

 重み :中

 複雑 :複

 余韻 :中~長


 世楽好み ☆☆☆☆☆★★

 万人受け ☆☆☆☆

 コスパ  ☆☆☆☆

 合計   15点



 ちなみに現行品の紹介はコチラです!


 ローヤル(現行品)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/1177354054921089151



 擬人化イメージ!

https://kakuyomu.jp/users/selark896/news/16817330668145457903

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