家飲みウイスキースキィおっさんが感想と妄想を綴るエッセイ

【古酒】シーバスリーガル 12年(古酒)【スコッチ】

　前回の紹介の通りネットオークションで入手したシーバスの紹介です。

　シーバスリーガル 12年(古酒)

　容量は1リットルで度数表記は86プルーフです。

　ざっとネット検索したところによると1980年代に流通した品のようです。

　古酒は保存状態によって劣化していたり、キャップがダメになっているパターンもあるようですが、今回の瓶はアタリでした！

　さあ、味わいの紹介と行きましょう！

〇ストレート

　軽やかなモルトと青りんごを想わせる香りがします。軽やかに鼻をくすぐりますが、どこか古めかしい雰囲気を感じます。

　香りの広がり方が非常に豊かです。

　初めの一口はどこか土っぽさを感じます。口溶けなめらかな上品な甘さに続いて、樽由来のビターさとモルトが現れます。

　干すと心地よいスパイシーさが現れ、優雅な煙さとモルトが広がります。

　古めかしい印象はありますが、香りの豊かさと味の深みが素晴らしいです。重くはなく、満足感が大きいです。

〇加水

　甘さとモルト、軽やかでウッディかつパイシーさを感じる香りがクラシックで上品です。

　味わいは土っぽさがおとなしくなり、ビターかつふくよかです。甘さはほんわりとしていて、じわじわスパイシーさが現れます。

　流麗な煙さと寄り添うモルトが感じられる余韻は大変心地よいです。

〇ロック

　香りは煙さと軽やかなモルトといった印象。

　味わいはしっかりとしたウッドとモルト、強めながらしつこくないスパイシーさを感じます。二口目では甘さも感じます。

　余韻でスパイス感とシルキィなモルトの合流が芳しいです。

　美味しいですね！

〇ハイボール

　香りは深く、古い木とモルト、青りんごっぽさを感じます。二口目からはモルトと甘さの印象が増します。

　味わいの第一印象は土っぽさ、続くモルトとりんご感、ウッディな渋みと軽やかなスパイス感が味わえます。

　余韻にはまろやかなモルトを感じます。

　深い香りと味わいですがハイボール向きではないと思います。

　この子はあれですね、名家の忘れ形見ですね。

　背丈はそこそこで顔つきは薄味な印象です。四肢も長めですが腰回りはいい感じにむっちりです。

　衣服は派手ではありませんが、高価なものを気負いなく身に着けており、ドレッシーです。

　性格はおっとり系で世間ずれこそしていますが弱弱しいタイプではありません。

　シャンプーが高級だからか、それとも着ているものからか、いい匂いがします。誘われて距離を詰めたら、彼女から手を伸ばしてきます。気に入られていれば撫でまわされることでしょう。じゃれつき方も上品さんです。

　さあ、あなたはどうなるのでしょう？

　妄想が過ぎるぞっ‼

　香り味わいともに深みが凄いです。

　香りは軽やかながら芳しくしっかりとした余韻が楽しめます。古めかしい印象もあるけど、味わいも高品質でモルトの深みを感じました。

　シーバスリーガル 12年(古酒)

　ネットオークションで3000～5000円ほどで売っています。ただし品質に保証はないため、コスパという観点での判断は難しいですね。比較的入手はしやすいので、シーバス好きな方は試してみてはいかがでしょうか。

　今回のアタリのボトルを基準にするとお勧め点数はこんな感じです！

　世楽好み　☆☆☆☆☆★★

　万人受け　☆☆☆☆

　コスパ　　☆☆☆☆

　合計　　　15点