家飲みウイスキースキィおっさんが感想と妄想を綴るエッセイ

ラフロイグ クオーターカスク【スコッチ】

　今回からは通常回、いつものフルボトル購入したウイスキーたちを紹介です。内容はあまり変わませんが。今回は購入したものの放置気味だったこの子を紹介します。

　ラフロイグ クオーターカスク

　数量限定品ですが酒屋でよく見るラフロイグブランドの一品です。

　年数表記はありませんがクオーターカスク(通常よりも小さな樽)による熟成を行ったラフロイグ、そのお味のほどは？

〇ストレート

　アルコール刺激はありますがキレ良く不快でない感覚。薬品感、煙さ、シェリー系の甘さに似た感じと大人しいヨード感。シェリー樽は使われていないはずですがシェリーの風味を感じます。香りからの印象は煙い子供用風邪薬といった雰囲気。

　口にするとアルコール刺激と薬っぽさ煙さ甘さが目まぐるしく現れます。刺激的ですがエグ味や雑味はありません。

　余韻は甘さ煙さヨード、薬っぽさ。息を吸うと煙さとウッディな感じ。このときの樽感はシェリーとは違う気がします。

〇加水

　甘さと木質からくるシェリー風の印象と煙さと薬っぽさが混ざった香り。

　第一印象はアルコール刺激と樽感、続いて甘さ。後半舌にどっしりくるビターさ薬っぽさ煙さと混ざって甘さ。

　アルコール度数が48％なためか鼻抜けがいい。舌をキュッとさせる感覚と軽やかな煙さが余韻として感じられます。

〇ロック

　薬と甘さ煙さに加えてややオイリーな印象。ケミカルですが刺激は少ない不思議な香りです。

　味わいはまろやかなのにキレのある甘味、薬っぽさ煙さです。余韻に刺激はなく煙さがぽっと香って終わり。

　例えるなら煙っぽくて飲みやすい薬のようです。

〇ハイボール

　軽やかに香る煙さ。続く薬っぽさ、静かにヨード感が香ります。

　味わいはシェリーを想わせる甘さ。軽やかに薬煙い感覚、舌に来るシェリーのような感覚と甘さ。

　ラフロイグ10年を期待するとなんか違うとなりますが、美味しいです。　

〇牡蠣ロイグ

　ラフロイグといったら牡蠣は外せません。垂らさねば！

　旨いですが、10年の時のような感動は得られませんでした。

　牡蠣とラフロイグは別の食べ物。けど、牡蠣にラフロイグを垂らすと牡蠣ロイグというオンリーワンが生まれます。

　10年と比べると全体的に大人しく軽やかで甘い印象です。

　煙さは充分ありますが、まさにいま立ち込めている煙といった感じの10年と比べると大人しく薬っぽさと甘さが目立つ気がします。甘さについては不思議とシェリーっぽさを世楽は感じました。印象をまとめると煙いけど飲みやすい子供用風邪薬といったイメージです。

　味わいは独特でアルコール刺激もありますが、軽快でキレよく楽しめます。雑味などもなくノンエイジとは思えない上質さを感じます。

　ラフロイグ クオーターカスク

　価格は4000円を下回る価格で酒屋にはよく並んでいます。

　薬っぽさと煙さは強烈でここにしっかりとした甘さが重なりますのでウイスキーを飲み慣れている人でないとフルボトルはなかなか飲み切れないかもしれません。　

　価格的には10年よりはお安いですが1000円プラスすればあのラフロイグが愉しめるので、ステップアップ前提のラフロイグ入門のボトルかなと感じました。

　お勧め点数はこんな感じです！

　世楽好み　☆☆☆★★

　万人受け　☆☆★

　コスパ　　☆☆☆

　合計　　　11点

　ちなみに10年を紹介した回はコチラです！

　ラフロイグ 10年

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/1177354054893589631