家飲みウイスキースキィおっさんが感想と妄想を綴るエッセイ

ラフロイグ 10年【スコッチ】

　さあさあ、続けていきましょう！

　たまにお外でも飲んでいましたが、このたびお家にお迎えしました。

　ラフロイグ１０年

　アイラの有名人、ラフロイグです！

　個人的にはアイラと言えば――ボウモア、アードベッグ、そしてラフロイグというイメージです。

　過去紹介にもある通り世楽はアイラが好きですが、今回の子はどないなものでしょうか！

　味わい紹介……と、その前に。ラフロイグの煙さについて。他の子とは一味違う煙さなのです！

　言わずもがなウイスキーは液体なのですが、ラフロイグの香りはまさに煙、乾いた煙さです。それゆえでしょうか、好き嫌いはハッキリ分かれることでしょう。

　雑味などは皆無で美味しいことは間違いないですが、合わない人は徹底的に合わないことでしょう。

　個人的にはアードベッグよりも人を選ぶウイスキーな気がします。

　さあ、味わい紹介です！　　

○ストレート

　ピリッとくる香りが鼻を突きますが不快感は皆無です。煙さは強烈ですが、甘さと舌にずっしりと乗っかる旨味があります。それでいて煙さだけを残してサッと引いていく味わいのリズムは独特です。

○加水

　ピリッとくるアタックは薄れて飲みやすく感じます。当然煙いです。

○ロック

　甘さが強く感じられると共に飲みやすい。煙さは閉じた印象。

　もったいない気もしますが飲みごたえは充分あります。

○ハイボール

　煙さというよりも煙そのものが鼻をくすぐる感覚が第一印象。

　その裏に流れるヨード臭を感じながら口に含むと煙さが口内で『バフッ！』と巻き起こると共に、舌をキュウとさせる酸味とヨード感が続きます。変に主張しない甘みもいい感じです。

　インパクトのある煙さと、それに霞むことのないしっかりとした味わいのハーモニーが生まれます。

　それでいて後味はキリッとしています。

　牡蠣やタコなどの海産物と共にいただくと非常に美味しいと思います。贅沢です！

　この子はあれですね、ベリーショートが似合う年季の入ったロッカーですね。

　一目見て他とは違う気合の入った風情を感じさせるものの、それが単なるファッションに留まらず自然と身に付いているのです。

　そんな彼女がひとたび情熱を開放すれば嵐が巻き起こります。

　その在り様ゆえ信者の如きファンもたくさん抱えていることでしょう。

　派手に暴れるときでさえ不思議と高貴さが損なわれない、そんな生まれながらのカリスマ性を感じさせるそんな女の子なのです！

　妄想が過ぎるぞ！

　前半でも語りましたがある種アードベッグ以上の曲者ですので、なかなか人にお勧めは難しい子です。

（アードベッグは慣れでなんとかなる部分もある気がしますが、ラフロイグはそうでないように感じます）

　ですが！　他とは一味違うスモーキーさは得難いものです。

　世楽的にはハイボールは潮気と煙の嵐のようで……尊い！（語彙力皆無）

　ボトル4000円くらいですが、有名銘柄ゆえたまにセールでお見かけすることもあるので、アイラに興味があれば飛びついていても……いいんじゃないかなぁ～？