家飲みウイスキースキィおっさんが感想と妄想を綴るエッセイ

富士ヶ嶺-RICH PEAT-【ジャパニーズ】

　父が余った地域振興券でちょっといいウイスキーを買ったとのことで譲り受けました。サンキュー、パッパ！

　富士ヶ嶺-RICH PEAT-

　読み方はフジガネだそうです。

　かつてレビューした甲州韮崎を手掛ける日本のメーカー、サン．フーズからいいお値段のウイスキーです。

　アイラ好きの世楽としてはリッチピートというワードには胸躍ります。いざっ！

〇ストレート

　そっ、と嗅ぐとヨード感と煙さ、それと穀物感があるように思えますがアルコール刺激もそこそこあって捉え切れません。

　ほんの少量を口に含むと、モルトのふくよかさとほんのりとした甘さとヨード感があり、少しの苦みと煙さが続きます。干してから息を吸うとスモーキーさをよく感じられます。モルト感と煙さが混じりポン菓子のような雰囲気を感じました。アルコール刺激は存在しますが、不快でないレベルです。

〇加水

　アルコール刺激以外の要素がより感じられます。刺激は健在ですが、モルト感が美味しそうです。

　口にするとアルコールのピリピリ感があります。モルトは広がり煙さも軽やかですが、ピリピリ感がノイズとなって楽しみをジャマしてしまいます。加水量を足していくとアルコール刺激が収まり、心地いいヨードとモルト少しの煙さがバランスよく楽しめます。ただ、物足りないと感じる方もいるでしょう。

〇ロック

　香りはヨードと微かに煙さ。

　味わいは各要素の存在は感じられるが、はっきりとしない印象で苦みと刺激もあります。

　ちょっと微妙でした。

〇ハイボール

　ヨード香に静かな煙さが香ります。

　口にすると、舌をキュッとさせる酸味とモルトの広がり、ヨードと煙さを感じられます。甘さはあまりなく、モルトのまろやかさと酸味のバランスがなかなかいい感じです。

　ヨードと煙さとモルトのふくよかさがあり、まろやかです。甘さはそこまで強くありません。

　充分飲みやすいですが、アルコール刺激は多少あり、美味しいものの若いという印象はぬぐえません。

　アルコール度数43％に新興ブランドのこだわりは感じられます。

　富士ヶ嶺-RICH PEAT-

　価格は3000円後半のようです。

　独特の味わいながら飲みやすく甘くないので、これがちょうどいい！　という方にはお勧めですが、割高感は否めないかと思います。

　お勧め点数はこんな感じです！

　世楽好み　☆☆☆

　万人受け　☆☆☆

　コスパ　　☆☆

　合計　　　8点

　ちなみに同メーカーのウイスキーの過去紹介はコチラですっ！

　甲州 韮崎 ピュアモルト

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/1177354054895079624