　実は本項は前項より過去に書いていたりしました。

　ボウモア１２年ちゃんを紹介したいがために温めていた紹介文を蔵出しする時が来たのです……！

　ボウモア　ブラックロック

　ストレートではウッディな香りと潮気が初めに現れスモーキーが追う。味わいはまろやかでモルトの麦感は厚い。

　ロックでは甘みと苦味が目立つ。個人的には苦手な味であるが香の面からも勿体ないように感じます。

　加水するとよりまろやかで甘くスモーキーさもあり飲みやすい。

　そしてハイボールですが、この子においては一番美味しく感じました。炭酸の刺激と潮気の刺激とそれらに薄められないウッディ感。スモーキーの後味が次のひと口に繋がりまた美味しい。

　私はウッディさをあまり重視しない方ですがこのウッディさは好きでした。

　ただ私はボウモア12年の方が好みです。きっと総合点ではこちらの方が上のような気もしますが。

　この子はあれですね。子供の頃に憧れてたお姉さんですね。

　如才なく完璧だった、あるいは全てを持っていた……そんな印象を抱いていたあこがれ。

　それは決して勘違いではないけど、いまとなっては少しだけど鈍く重たい感覚のズレを想わせる。

　私はまだ、ちょっとだけ子供のままなのかもしれません。

　妄想が過ぎるぞ……！

　入手は酒屋のみ。１リットル瓶売りで価格はマチマチです。直輸入をしている酒屋で運よく3000円台で手に入ることも稀にあります。

　独特の味わいを持ちながらも円熟された逸品です。

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