第13話~絶望~

 サクラとそらさんが連れ去られて、俺とワタルはベルゼブルの相手をしていた。でも、ことごとく避けられる。焦ってることが、ばれてる。

「おやおや、そんなんじゃお姫様たちの所に行けないぜ!」

「くっ!」

 そう煽られて、余計に焦る。早く、早く行かなきゃ、サクラが…。

「フウさん!!」

 その声にハッとしたときには相手の攻撃を食らってしまった。

「…ッ!」

 痛い…。でも、サクラを…。

「うわ!!」

 すぐ隣にワタルが飛ばされてくる。ワタルもかなりの傷を負ってる。

「あら、なあに?こんな奴らに手こずってるわけ?」

 そう言ったのはディーアブルだった。その脇にはカエデとアスカが抱えられてた。

「カエデ…アスカ…!!」

 立ち上がろうとするがさらに切りつけられる。

「う…!!」

 意識が遠のく…。

「安心しな。お前たちはまだ殺さないさ。」

 その言葉を最後に、俺の意識は途絶えた。

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