『春風エマ』はおしとやか?(否)都市伝説がお好き……(泣)
歓喜の杯
プロローグ
さて、皆さんは『都市伝説』をご存じだろうか
例えば『口裂け女』『動く人体模型』『トイレの花子さん』『音楽室の作曲家』斯く斯く然々
誰もが幼い頃、耳にしたことが有るだろう『都市伝説』だと思う。
しかしだ、この中で一つでも自らの目で確認した人が要るだろうか?誰もが幼い頃、好奇心から学校の中を探索したり、根拠の無い噂話をした経験があると思う。
俺もそのうちの一人だ、例えば学校の校舎3階のトイレで、扉を3回ノックする、『花子さん花子さん?』と尋ねる行為を一番手前の個室から奥まで3回ずつやり3番目の個室からかすかな声で「はい」と返事が返ってくる。そしてその扉を開けると、赤いスカートのおかっぱ頭の女の子がいてトイレに引きずりこまれる」というもの。
実際に花子さんが現れる事は無かったが、いたずら好きな男子が、赤いスカーフを便座に置いて一緒に花子さんを試していた女子達が、号泣して学級問題になったのが懐かしく思える。
そう、誰もがそんな事が起きる何て思ってもいないのだが、実際に前兆を目の前にすると恐怖し悶絶し殺到する。
何処か暇をもて余した人類は、心の何処かで刺激を求め好奇心から『あり得ない事』が起きないか、願望し、欲求し、念願している。
だから『有り得ない』と分かっているのにも関わらず、わざわざ足を運び、恐怖し怯え、そして結局何も無かったねと安堵する。
所詮は子供騙しだったなと、今の俺なら当然そう理解するし認知もしている、そんな『都市伝説』を未だに信じている高校生など正に『都市伝説』のような存在だ、と思うだろう。
だが……
居るのだこの学校には。
根拠のない『都市伝説』を信じ、探し求め、自信の目に焼き付けようと……。
金の力で、全国を飛び回り『都市伝説』を求める人物。
イギリス人の母と日本人の父を持つハーフ
地毛の金髪はキューティクルの輝きが眩しく
容姿端麗、才色兼備、おまけにとある財閥の令嬢ときた、しかしだ、何処か頭のネジが吹っ飛んでいる。
ひょんな事から出会ってしまったその謎の美女
『春風エマ』と出会ってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます