7月
37.忘れられる世
僕なんか忘れられても平気だけど
娘のあなたが忘れられることを
僕は容認できない
僕なんか忘れられて当たり前だけど
息子のきみが忘れられることは
僕には信じがたい
それだから僕は
死ぬだけじゃないこの世が憎い
死ぬだけじゃないこの世が
そういうものであるということが
僕は憎くて仕方がない
いつかいつかと
幸せになるあなたたちのことを想う
僕を対価に幸せになれるのなら
僕なんか忘れて幸せになってほしい
僕なんか忘れられても問題ない
娘のあなたが息子のきみが忘れられるより
ずっとずっといいのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます