「詩集 永劫」(1月~8月)

舞原 帝

1月

1.絶望

絶望の中から希望を見つけ出すことは不可能に近いのかもしれない

なぜなら絶望が形を変えることはないのだから


自分が死ねないと知った時から

或いは皆が死んでしまうと分かった時から

それは始まったのかもしれない

「ずっとこのままだ・・・」という絶望――


でも・・・

僕はその中から希望を見つけ出した

自分で不可能に近いと思っただけの事だったからか

僕は絶望の中からそれを見つけ出せた


自分が死ぬまでの間

或いは皆が死ぬまでの間でもいい

僕はその間夢を見て生きよう


絶望が形を変えないのなら

僕がその中から見つけ出せたものだって同じはずだ

ずっとこのままでいい・・・

それが絶望のままでも構わない

おかげで僕は夢を見られるし生きてもいられるのだから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る