目に見えるものすべてを信じちゃいけないんだ

@panjina

第1話

初めてあなたを見た時は息が止まるかと思った。

あなたごとあなたの周りの空間の時の流れだけが止まっているみたいだった。

春のくせして日差しが強く朝から暑い日だったのにあなたは汗を1粒も浮かばせず涼しげに背筋をピンと伸ばし座っていた。

今でも鮮明に思い出せるほどに印象的であなたは私の初恋でした。


ねぇ、私には難しすぎたよ。

初恋ってもっと甘酸っぱくて素敵なものだと思ってた。

あなたなんか好きにならなきゃ良かったなんて何回思ったのかなぁ…。

でもね、今はあの時あなたに恋して、悩んで、一生懸命頑張った事後悔してないよ。


あなたとの思い出があるから私には今があるの。


これは、私の高校二年生の不思議な夏の初恋の思い出です。

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