真実と沈黙と懺悔
Kwskってあったが上手くまとまんないからざっくりでいく。
ええと、今の日付だと昨日か。いつものように朝に町を出発して、次のとこを目指して歩いてた。昼前くらいかな、>>1から初めて強制接続callが入った。
繋がったはいいけど、こう、会話が出来なかった。うーん、会話にならないってのが正しいかな? 思考が混乱した状態って感じ。
混乱のままでの>>1からの強制接続で、緊急事態なのは直ぐに分かった。けど、>>1がパニック起こしながら考え浮かべてるワードがすっごいヤバくて、俺まで動揺した。内容は……ごめん濁す。
強いて言えば、呪いの言葉、かな。ごめん、そこは察して。
そんで俺、すぐに>>1のとこまでとんだ。同行者になんも言わずに消えたから、ある意味下手うったわ。今思うと俺も軽くパニくってたわな。
とんだ先は、なんかだだっ広くて薄暗い広間?みたいなとこで、そこに泣き崩れてる>>1と馬鹿でかいドラゴンがいた。
急いで魔法wっぽいの発動させながら>>1とドラゴンの間に入ろうとしたら。
俺ん家いた。
めっちゃ俺ん家のリビングだった。
ソファーで仕事帰りの親父寝てるし。
呆然とする俺と>>1と爆睡中の親父inソファー。テラカオス。
静かに泣き出す>>1、未だ呆然の俺→目え覚ました親父びっくり→騒ぎで起きた祖母来る
そしたら……中二っぽい表現だけど、こう、空間がパキッて割れたんだよ。硝子みたいに。
うんで、割れた向う側から手が出てきて、>>1掴んで消えた。
手っていうかトカゲとか爬虫類系っぽかったから、多分あの広間にいたドラゴンだと思われ。
なんで還ってこれたか自体は不明だが、これが俺の知ってる出来事です。
―――――――
あとは>>1が来るのを待つだけだ。
投稿をクリックして、動かしていた手を止た俺は、目を閉じて思案する。
あった出来事を書いた。そうだ。俺と>>1に起きた事を書いた。それに嘘はない。
ただ、ただ、……それからの俺の事を黙ってるだけなのが、こんなにも苦しく、罪悪感に心が苛まれる。いや、覚悟の上だ。これは俺が「選んだ」道だ。
俺は自分を選んだんだ。二人でと言ったのに……自分をっ!
右手で慣れ親しんだ動きをすれば、今の技術でも作れない見慣れた半透明な画面が現れる。俺の視線の先は、今までメニュー画面にあったログアウトの場所。
今ではその場所に、ログインの表示。
そして、俺たちが還ってきた時の日付が、>>1がスレ立てした日だった事。
自分だけが知っている。俺の罪。だから……。
「俺を許さないでくれ、……ばあちゃん」
俺のここでの役目を果し終わったら、必ず……。
それまで、どうか時間を下さい。
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