無題

全てを知っている。

自分がどうなるのかも、どういう結末を迎えるのかも。

つまらない小説みたいに、不出来な妄想。

人は全てを知ることは出来ない。だが、予測することは出来る。

それは、全て知っているのと同じさ。

なにがどうなるのかもわかっている。

なにもかもが中途半端で、どうしようもない駄作さ。

なにかに打ち込めば、なにかで偉い顔が出来るだろう。

だが、偉い顔をしたところでなんだ?

他人に意味は無く、ひとりぼっちの価値観が歩いている。

誰かが核を撃ち合えば、餓死することしか出来ないお笑いぐさみたいなものにすがりついて、一体なんだっていうんだ?

人生はつまらない小説さ。

知っていることさ。

なにもかも、知っていることさ。

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