明治横濱ものがたりへの応援コメント
時代の移り変わりをこの作品特有の要素で上手に記せていると思います。ですが、非常に単調です。物語半ばでオチが分かるほどに。
浅いのではなく、単調です。要は捻りが足りません。攘夷の意志を掲げて異国のものを嫌う主人公を視点に物語を展開しているので、その思考も当然読者に伝わります。
そして『ガス灯』という単語が割と序盤に登場してしまっているため、先の展開が容易になり、読み終えてから味気ない印象を受けてしまいます。とはいえ、ガス灯が物語の根幹をなしているような書き方をしてしまっているため、取り外すことも難しいでしょう。
であれば終わりにもう一つ、物語を何か付け加えるなどしてみましょう。具体的にはと言われると正直思い浮かびませんが、その時代に異国から運び込まれたガス灯以外の何かの魅力を見せると良いと思われます。せっかく『明治横濱ものがたり』という自由性の高いタイトルなのですから。
もしくは主人公の攘夷意志を少し控えめにするかですね。あんまり露骨すぎると登場人物というよりは、登場人物の意志を強く書きたいという作者様の意図が伝わってしまいます。
作者からの返信
自主企画の開催、そして感想をいただきありがとうございました!
この物語は「夜」と「異人」にトラウマを持つ少女が「異人の作った光で照らされる夜を見る」ことでそのトラウマに向き合おうとする、みたいな一種の心境変化、成長みたいなものがテーマだったのですがそれが伝わりづらかったのかな、というのは反省です。謎解きとかどんでん返しとかを楽しんでいただくタイプの物語ではないので、「ガス灯」というワードを後半まで隠そうとは思っていませんでした。が、それが物語をつまらなくしてしまっているのだな、ということが知れて勉強になりました。
忌憚ないご意見をありがとうございました。今後の執筆の参考にさせていただきます。
明治横濱ものがたりへの応援コメント
とても淡々とした文章でしたが、主人公の女の子の気持ちがよく伝わるかわいいお話でした。
小さいころ、海外に初めて行った時の戸惑い、感動、そんなものを思い出します。
明治維新後の文明開花は、今では想像もつかないほど大きな変化で、戸惑う人も多かったんでしょうね。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!だいぶ前に書いたもので小説として粗もあるかと思いますが、当時いたかもしれない等身大の女の子の戸惑いや心の動きを描けていればと思います。