第51話 酒
サリタは特別に調合したお酒を用意した。
竜殺しをさらに強化させたものだ。
リューリンはその匂いを嗅ぐと、いきなり目を全開させた。
「こ、これはとんでもない代物だとな・・・。匂いだけで意識が無くなるかと思ったぞ・」
「並みの竜ならこれでイチコロです。」
「全く智慧とは恐ろしいものだな。」
「試しますか?」
「もちろんだ。毒を喰らわないとどうにも地球は刺激が弱くてな。」
サリタはそっと器を差し出した。
リューリンはそれを一気に飲み干した。
「一気に!?」
「・・・。」
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