第24話 アルキと老人とヘルク

午後

クールガ「予定を変更して、家づくりじゃ。」

ヘルク「も、申し訳ない。」

クールガ「なーにええんじゃええんじゃ。」

ヘルク「お詫びに。ふん!」


ヘルクはお腹に力を込めた。

隕石のような塊が、地上に産み落とされた。


アルキ「なんだ!?変な色の塊が出てきたぞ。」

クールガ「馬糞!?」


ヘルク「ふう・・・。実は私は石を食べるのでな。その馬糞は臭くもなく、良質な石にミックスされるのだ。」


『ヘルクの馬糞 伝説の馬の馬糞。様々な石が混合されている。加工するには困難だが、とても稀少性の高い宝石も入っている。』


クールガ「うむむ、これだけあれば、家に工房に、ヘルクの寝床くらい作れそうじゃな。よし。始めるか!」


アルキ「お前、うんこまで強かったんだな。」

ヘルク「伝説のうんこだからな。出し惜しみしてたのだが、こうなっては仕方がない。」


クールガ「わしも知らん、宝石がいっぱいあるのう。いくつか、加工用に分けておこう。」


クールガは魔術を使い、石を加工した。


クールガ「よし。できたぞい!武器を作るのは明日じゃな。よし、宴会にしよう!」

ヘルク「宴会!?ならば、」


ヘルクはみるみるうちに、人間の形に変化していった。

アルキ「小さくなった!?」

ヘルク「私の魔術は人間に擬態することができるのだ。これなら酒も飲める。」

アルキ「酒?」


クールガ「おお、アルキは飲んだことないのか。よし、ワインに、石酒。たくさんあるぞい。」


ヘルク「久しぶりの酒だー!うおー!」


3人は朝まで飲み、歌い、踊った。

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