ラグさん、こんばんは。
前章から二週間が経過した灼けるような初夏。社長令嬢として生まれたムーウの感じている「虚」が伝わってくるようでした。本人が恵まれていると感じていないのに、周囲に「恵まれている」と言われることは、「からっぽの定型的人生」を味わっている身に、暑さと共に堪えると思います。
「図書館を出てもヤズーの〈防音〉はアナログアンブレラへ着くまで書かれたままだった」……この表現は凄いです。話の通じない壁。どうしようもない断絶を感じて切なくなりました。
「冷たい熱量」……ラグさんを表す温度と質感ですね。その熱量で書き続けておられることに感服します。
作者からの返信
こんばんは。
お返事遅くなりました。
ちょっと精神の調子を崩しております。
書ききれないくらいの虚無が、ムーウにはあるとおもっていて、それをうまく表現できなくて足掻いている、書いて書いて足掻いています。
ひいなさんはすごく文章を読み取ってくださるので嬉しい。
書くのも生きるのもとても難しいです。
私は自分の小説に自信がありません。
いつもありがとうございます。
誰も彼もが「苦しい事情」に満たされていて、ムーウのからっぽの人生が浮き彫りになっている気がします。どっちもつらいのに、「苦しい事情」に満ちている側からすると「苦しい事情」が見えないムーウは恵まれているように見えるのでしょうね。
作者からの返信
返事遅くなりました。
まだまだ書きたいことがあるのですが、うまく表現できなくて、ムーウのかかえる虚無について、足掻きながら書いています。
いつもしっかりキャラクターの心情を読み取ってくださってありがとう。