おまけ:第一話から十五年前の話

 

「博士、全体ス、キャンの結果、不要ナプログラムオ発見しまシタ」


「ああ、それは大丈夫。そのままで良いんだ」


「……ドウいう事デ、しヨう」


「今説明しても分からないさ。まだまだ対人学習も足りないし。……いや、ひょっとしたら最後まで使う事は無いかもしれない」


「……デハ、削除しますカ?」


「いや、そのままで良い。いつか、その時が来たら、シーラ自身の判断で起動すれば良い」


「理解……不能デス」


「それで良いんだよ。僕はただ『期待』しているだけなんだから。ほら、そろそろ時間だ。行っておいで。今日は記念すべき一人目の僕ののデビューだ!」


「……了解シまシた。デハ、メインシステムをデバッグモードからアク、ティブモードニ移行。更にバッググラウン、ドプログラムとして、コード『KIBOU』をスタンバイモードで常チュウします」

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