印象深い一作です。
人は死を忌避します。これは生き物として当然のことでしょう。強い生存本能があるからこそ人類の祖先は生き残り、今日まで進化の系譜を紡いでこられたのです。
しかしながら、それはあくまでも「ヒト」という種の話。よりミクロな視点で、つまり個としての「人」という観点で見た場合、また事情が違ってくるように私には思われます。
当の本人さえ望まぬまま無為に生き永らえるくらいなら、むしろ自らが心から望む場所で、望む時に、望む形の死を迎えられるほうが、かえって幸せだと言えるのかもしれません。
むろん、当人が望まぬ死が、究極の不幸の一つである事実に変わりはないでしょうが……
いい作品を読ませていただきました。
作者からの返信
☺️🤔🙇♂️
はじめまして、アンドロイドを扱う小説で企画に参加させていただいた者です。
アンドロイドの大量生産、その後の顛末、興味深く拝読しました。ラストはほろっとさせられますね。人型アンドロイドの扱いは慎重にしてほしいと、何せ人の形をしているし、心も宿るのかと考えてしまいます。
アンドロイドに恋愛感情はあるのか、自作ではまだ迷っていますが、そんな場面を自分も書いてみました。企画参加柵の最新話となります。もしよろしければ、後半部分、育児アンドロイド同士の対話だけでも読んでいただければ幸いです。勝手なことばかり書いて申し訳ありません。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555141903549/episodes/16817139555607357759
どうしよう、上手く伝えられるかしら。
まずはこの二人が走り抜けた四十年を垣間見ることが出来たことに感謝を。
シーラさんが点けたのは彼への煙草への火だけでなく、彼の中にくすぶっていた心の火でもあったのだなぁと感じさせてもらいました。
彼の、彼女の命こそ燃え尽きましたが、二人はきっと人やアンドロイドといった垣根を超えたものを共に手に入れたのだと思いたいですね。
素敵なお話をありがとうございました。
作者からの返信
😇😇😇🥰🥰