出会い系サイト体験談 5 美しきNH
mr.s
第1話 積み重ねたメール
毎度毎度のことながら…本当毎度のことながら、俺は出会い系サイトのチェックをしていた…投稿してる女性も毎度同じような顔ぶれ。中には一戦交えた記憶のある女性もチラホラ見かけるが…スルーしてと。
こんなのがあった。
「来月に〇〇市に仕事も兼ねて遊びに行きます!そのときに遊べたらいいなぁと思ってます♪」
大阪府 優香 29才
ふむ。来月ねぇ…送っとくか!
俺は簡単なプロフを添えてアドレスをくっつけて申し込みメールを送った。
次の日
「アドレスありがとう。優香です。わかるかな?」
はいはい わかりますとも!
優香とのメール交換はこのメールから始まった。
「うんうん、わかるよ!来月こっちに仕事?遊び?で来る優香さん。ですよね!」
「はい。その優香ですm(__)mよろしくお願いしますね。仕事中でしたよね。お邪魔してなきゃいいけど」
・
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優香とのメールは1日1回くらい。なにやら、仕事であちこちの都道府県に行ってるみたいだった。こっちに来る予定だったはずの週も優香の都合で延期になった…
延期にはなったものの、必ずこっちに来る月が来るからと優香とのメールは続けていた。というより、優香の細やかな気遣いのできるメールは俺のなかで癒しになっていた。
いつか会えるのを楽しみに…
でも、優香はいい女そうじゃし、俺なんかじゃ会ってがっかりするんじゃないか?
それも踏まえて、俺はブサ男だと何度もメールしてるが優香は
「私がシュウ君をいいと思ってるだけだから、そういう心配はしないで。私のことを、がっかりさせる事はあっても、貴方を見て私ががっかりする事はないの。だからそうなの。」
なんだか、一瞬自分が強くなったように思わせてくれるそんなメールをくれる。
優香からのメールは気分がよくなる…
メールだけで、ほんわかと包まれているような感じがした。
俺は会いたいという気持ちも早く会いたいというより、そのうち優香がお待たせしちゃいましたとふわっと表れる気がしてそれを待っていた…
約1年近くメールを重ねた。
優香は仕事であちこち行くこと。仕事は接客系とのこと。化粧品と香水集めが好きということ。パスタが大好きということ…1年近くメールしてみると、会ってなくても会ってるような情報量になった。
そして
「シュウ君、お疲れさまです。今急いでメールしてます。嬉しくて。来週そちらに行くことになりました。1週間から10日間くらいの滞在になります。シュウ君の都合のつくときで私は大丈夫です。少しでも会えたらなと思ってます。逃げだしそうになるくらい緊張すると思うけど。」
やっとこさか…やっとこさかぁ。
「お疲れさま。来週ね!緊張せずにいらっしゃい!お待ちしてます。いつでも大丈夫だから」
来週かぁ。楽しみが増えた。
つづく
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