第86話 ビックリしたな? (84)

 まあ、こんな感じで俺は絵里に言葉を返していたような気がしたのだが?


 何せ三十年以上も前の……それも昭和の時代の昔話だから。当の本人でもある俺自身も、走馬灯のように記憶を手繰り寄せてはみるけれど。これ以上は詳しくは思い出せない?


「う~ん、大体あっているかな?」


 ……ん? 何?


 いきなり俺が昔の事を走馬灯のように思い出し、『ボォ~ッ!』と、しながら懐かしんでいると。


 女神様が俺にこんな言葉を掛けてきたんだよ。だから俺は女神様に。


「えっ? 女神様? 何があっているの? 」


 慌てて彼女に……ではなくて!


 女神様に訊ねたんだ。


「なっ、何って? 兄さんがうちを無視して呆然としているからね。う~ん、まあ、あれだよ? うちも暇だから兄さんが今何を想い考えているのか? うちも覗かせてもらって楽しんでいたんだよ。(笑)」

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