第82話 ビックリしたな? (80)

 だっ、だからいかん!


 このままでは、俺の子猫ちゃんが逃げて行く──!!


 だから何か良い策を考えろ? 考えろ?


 と、自分自身に言聞かせるのだが。


 こうなると、中々良い妙案は浮かばないよね。


 だからショボンな俺だよ……。


「えっ? でもさっき、恵みは今日は用事がないって言っちょったじゃん?」


 ……ん? あれ?


 天からの声では無くて……。


 俺と目と目で通じ逢う~♪


 可愛いネコ目のあのが、ツレの恵ってに告げたのだ。


「えっ? あっ、うん。そうなんじゃけどね……」


 恵みっては、俺と両想いになれそうな、絵里という名のに、シドロモドロしながらの口調で答えた──それもね、俺の方をチラチラと見るんだよ。


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