第70話 ビックリしたな? (68)

 するとさ、今度はそのの周りにいるヤンキー娘達も、こんな感じで俺に話し掛けてきたんだ。


「へぇ~あんたが二中の山田なん?」

「えっ? あああ、そうじゃけど?」

「ふう~ん、噂には聞いちょるけど……本当に恰好えええね、あんた?」

「そっ、そうかな?」

「えええ、でも恰好ええよりも、どちらかゆぅたら可愛くね?」

「う~ん、でもうちは、かわええとも思うけんど。恰好ええとも思うけぇ?」


 まあ、とにかくヤンキー娘達は、俺の顔を舐めるように見ては、品評会を始めるんだよ。とにかくこんな感じでね。


 それでさ、俺をとにかく褒めてくれるんだよ。だから尚更このヤンキー娘達いけるじゃんね?


 と、思い出したよ。


 だって俺に「山田あんた彼女いるん?」と、訊ねてきたよ!


 先程から俺が狙っていたなんだ!

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