第37話 ビックリしたな? (35)

「……あっ、あのさ? めっ、女神様?」


 まあ、取り敢えずは最初は又恐る恐るで声を掛けてみたよ!?


 だって女神様、気軽にと俺に述べてこられても、やはりさ、いきなり……『おう! おう! 姉ちゃん、どうした?』と、いきなり声を掛けるなんて先ずは無理……。


 若い時?


 ……それもあれに凝ってオタクになっている時ならいざ知らず。今の歳を取り老い先短い俺には先ずは無理だよ。


 だってガキの時のように怖いものなど何もないよと!!


 肩で風を切って歩いている時ならあれでも!?


 と、思うけれど。


 今のね年を取った俺自身には、もうあの頃のような怖いもの知らずの勢いは全くといってよい程無いんだ。


 だから今のように恐る恐るで無い限りは目の前の女神様に訊ねる事は出来ないんだよ。

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