第2話 前書き……(2)


 でッ、家族に捨てられる前の儂はと言うと?


 昔のツレや後輩の経営する建設関係の仕事の手伝いをしていたのだよ。


 う~ん、でもね? 言い訳に聞こえるかも知れないが?


 流石にもう歳と言うか?


 儂は右の足が悪いからかな?


 身体が持たないのだよ。


 直ぐに右足を引きずって歩き始める。


 するとさ、後輩や元ツレなどがね。


「山田クン大丈夫~?」


「山大丈夫か~?」


 まあ、こんな感じで、訊ねてくるんだよね。


「あああ、大丈夫じゃ、心配せんでえええ……」


 だから儂もこんな感じで言葉を返すんだよ。


 するとのぅ?


「痛そうじゃけぇ~? そこのテントの中で休んどけぇやぁ~、 山~!」


 とか?


「山田クン」とか、言った言葉が儂のもとへと返ってくるのだよ。


 だから儂も周りから勧められるから、仕方がないので、テントの下で休む……。


 でッ、次の日からはもう仕事にはいかない。


 後輩やツレに迷惑をかけたくないから……。


 働きもしないのに給料を貰う訳にはいかないからね。


 それにさ、足場を鉄筋運び屋、材料、廃材等のゴミ運びでも良いからと、ツレの経営する建設会社にお世話になってものぅ。


 昔の取った杵柄きねづかのお陰かな?


 もう四十台で歯がないのだよ。


 だからさ、重たい物を持ち上げるのに力が入らない!


 まあ、只単にオウチャクだから持ちあがらないだけかもしれないが?


 まあ、そんな儂……。


『ガキの頃~♪ 路地裏で見たぁ~♪』ではないが、本当に流行ったんだ──。


 だから俺はその世界に身を投じてオタクになったんだよ。


 特にあの頃の世代の男子も女子もの容姿の虜になってオタクになった者は多々いると思うぞ?


 まあ、そんな俺の若い頃に凝ってオタクになった物……出来ればタイムリープをして人生をやり直したいと思うぐらい、オタクになるんじゃ無かった物の話しを進めていこと思うよ。



 女神様とあの世から、何度も儂の過去を見ながらね。




 ◇◇◇◇◇

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