雨降りの後に
如月捺穂
#0 バスの中
_いつからだろうか。僕は毎朝バスの中で、雨が降るのを願っていた。特別雨が好きなわけではない。ただ雨の日になると、会える気がするからだ。
それは三年前、僕がまだ高校三年生だった頃の話だ。
スクールカーストでは一応上の方にいると思うし、学校生活はわりと充実していた。
そんなある日のこと。僕のクラスに、転校生がやって来た。高校生活最後の年に引っ越しとか、正直可哀想だと思った__その人を見るまでは。
これは、人生に一度あるかないかぐらいの、悲しい物語である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます