第5話
「ただいまー」
「おかえり、パパ聞いて今日ねテルくん喧嘩したんだって」
「お、男を上げたなテル」
「もーふざけないで、それでね
原因がこの絵なの」
「黒いサンタ?」
「この前テルくんが家に来たって言ってたやつ
それにねテルくん迎えにいった帰りに買い物しに商店街行ったんだけど
テルくん居なくなっちゃったの」
「どこ行っちゃったの?」
「わかんないの路地にすっとはいっちゃって」
「すぐ見つかったの?」
「うん、私がお腹いたくなってうずくまってたら
テルくん戻ってきたの」
「おいおい大丈夫かよ
もう生まれそうなのに」
「うん大丈夫ちょっと冷えただけだよ
それよりテルくん誘拐されたりしないよね」
「そう?良かったでもテルも心配だなぁ」
「また手が炭を触ったみたいに汚れてたの」
「心配だよなー
またかぁ
サンタが炭渡すなんて聞いたことないけど」
「お化けとか?」
「ええ、サンタのお化け?」
「ちょっと調べてみるね」
Wikipedia参照
「悪い子にはプレゼントじゃなくて炭をくれるんだ
で24日に拐っていっちゃうと
都市伝説みたいなもんじゃん、ふーんでも
テルはいい子だから違うよ
大丈夫大丈夫たまたまだって
それより身体気を付けてな」
「たまたまかな、、、
わかったよ気を付けるね」
ー数日後ー
「イマジナリティフレンドかもしれませんね」
「それって想像の友達が本当にいるように思っちゃうやつですか?」
「はい、これぐらいのお子さんだと良くあるみたいですよ
そのうちそんなこと忘れてしまいますよ
今回はそれが黒いサンタさんになってテルくんには見えてるんじゃないでしょうか?
もしかしたらなにか罪悪感を感じてることがあってサンタさんを黒くさせてるんじゃないですかね」
「罪悪感ですか」
「うーん例えば悪い事して誤魔化してるとか
あと、なにかすごい我慢してたり
それが心の乱れを引き起こして
そういった物を生み出してるってこともありますよ
一度テルくんとよーくお話ししてみてください」
「わかりました
ありがとうございます」
「それとそろそろ産まれてもおかしくないですからね
無理はしたらいけませんよ」
「はいもちろん、ありがとうございます」
やっぱり考えすぎかなぁ
テルくんとよくお話してみよ
私たち我慢させてるのかな
ごめんね
そういえば手が汚れるのはなんでだろ?
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