第645話ハクア&ミコトによるあらすじ&次回予告

「なんか唐突に終わったけど今回はこれで終了なり。そして今回も始まる。毎度意味があるか分からない、あらすじ&次回予告のコーナー」


「えっ? なにここ?」


「あっ、本編とは違う所だから特に気にしなくて良いよ〜」


「本編とは!? 何言ってんのか全然わかんないんだけどハクア。と言うかいい加減魔道具触ってないでこっち見ようよ」


「いやいや、だって触ってみたけど実に興味深いんだよこの魔道具。ある程度の予測は出来るけど、どういう原理でスープが出てくるのか全くわからんのよ」


「そうなの? と言うか、そんなに気に入ってたんだねそれ。てっきり他に良いのがないから選んだんだと思ってたよ」


「いや、ガッツリ好きな物選びましたが?」


「……あれだけ高価な装備や魔道具あってそれなんだ」


「いやいや、伝説級の武器とか防具よりもこっちの方が重要でしょ。なんたってスープが勝手に出てくるんだよ!? しかも魔力があれば無限に出てきて日替わり。これはもう選ぶしかないでしょ」


「思った以上の圧!? まあ、ハクアが喜んでるなら良いけど……良いのかな? 個人的にはハクアにはもっと役に立つ物選んで欲しかったような?」


「えっ? クソほど役に立ちますが?」


「うわ。目が本気だ。一切疑いがない……」


「だって初回からスープカレーが出てきたんだよ? こっちじゃなかなか食えないレア物よ?」


「圧がすごい。本当にハクアでも仕組みわかんないの?」


「うーん。これ多分私の記憶から抽出した物を魔力で擬似再現してる……だと思う。多分味が鮮明じゃないとダメなのかな? いや、それだと理屈が合わないような。んー、まだ一回だからなんとも言えない。もっとデータを取って統計を───」


「うん。ごめん。わかった。わかんないけどわかったら帰ってきてハクア」


「全てを投げ出された」


「だってわかんないし。まあ、それはここについてもだけど、本当にここ何処なの?」


「だからー、幕間の空間?」


「ごめんさっきから何言ってるのか全然わかんないんだよ!?」


「まあまあ落ち着けミコト。そういうもんって思っておけば良いんだよ」


「そういうもんとか言われても! いや……なんかもう良いや。ハクアだもんね」


「優しい目をして、生暖かい言葉を掛けるの止めて頂けませんか!?」


「で、なにかすれば良いの?」


「スッキリ流された!? くっ、まあいい、さっきも言ったけどここではあらすじと次回予告するんだよ」


「あらすじと次回予告って?」


「私が里に来てからここまでの事と、これからの事? 的な?」


「いやこれからって……うん。これもハクアだもんね」


「だからそれやめようか? 納得いかぬ」


「じゃあえっとあらすじ……だっけ? えっと、水龍王の指示でトリスに連れられて来たハクアが、龍の里で修行したり、ダンジョン潜ったり、色んな所に喧嘩売って、最後に邪神まで倒したんだよね?」


「なんかスゲー簡単にまとめられた!?」


「あれ? なんか違った? あらすじってこんなんじゃダメなの?」


「いや、あってる……のか? 本来簡潔にまとめて長々とやるもんでもないし。でも、尺が足りないからもう少しやってってカンペ出てるからやろう」


「尺とかカンペとかまた訳の分からない事を……」


「だってしょうがないでしょ! 作者だって本当に必要かなとか思いながらやってるんだから!」


「作者とは!? 今回本当にハクアが何言ってんのか全くわかんないんだけど!? って言うか、そんなふうに思ってるんならその人……作者? も、止めればいいのに」


「ミコト」


「なに?」


「最初は思いついたネタぶち込みたいから始めたけど、それ以降の事は全く考えてなかったんだよ。そして更には一回やっちゃったからなんとなく止めずらいんだよ」


「……だから止めれば?」


「それが出来たら苦労しないって話なんだよぉ!」


「ごめん全く意味が分からない」


「まあ、本人の気性の話だからね。正直私もどっちでも良いし」


「あそこまで言っといて!?」


(……まあ、ネタを考える時間稼ぎにはなるし)


「今ボソッと凄いこと言ってなかった?」


「私何もワカラナイ?」


「ハクアは本当にハクアだよね。じゃあえっと、覚えてる限りで最初から言えばいいんだよね?」


「そんな感じでよろ」


「えっとハクアは最初里に来たら牢屋に入れられたんだよね?」


「そう。そんでその後、龍神含め龍王や偉い奴らの前でおばあちゃんの弟子になる事が決定したんだよね。まあ、その前に自分の中で色々とあったんだけど」


「自分の中?」


「まあ、その辺は読んでる人はわかるから置いといて」


「読んでる人ってなに!?」


「その後はおばあちゃんの修行を受けてる間にシーナ、ムニとミコト会って、ダンジョンで血戦鬼と戦ったんだよなぁ。死ぬかと思った」


「いや、あれハクアじゃなきゃ死んでたからね? そんな軽い感じじゃなかったよね!?」


「ああ、ここで鬼神とも会ったんだよな」


「えっ、知らないんだけどいつそんな人に会ったの?」


「それも読者は知ってるからパスで」


「だから読者って何!?」


「その後はレリウスを鍛えて、料理テロを起こしたよね」


「無視!? でも確かにハクアのおかげで皆も料理に興味を持ち始めたよね。でもユエがあんな怪我をさせられた時は本当にどうしてやろかと思ったよ」


「そうやって怒ってくれるだけでも嬉しいよ」


「その後はまた試練でダンジョン入ったんだよね。マナビーストとの戦いも凄かったなぁ。いくらハクアでも勝てないと思ったし」


「うむ。死ぬかと思った。しかもその後はエッグイ修行が始まって、立て続けにアジ・ダハーカ、アカルフェル、ベルフェゴールとの戦い……あれ、私なんで生きてんだろ? なんか目から熱いものが……」


「泣いた!? いや、うん。なんかごめんね。うちの里の問題にガッツリ巻き込んで」


「なんか普通に謝られると辛い……」


「で、最後は宝物殿で」


「このものすごいお宝。スープの出る壺をゲットしたわけさ! 正直ここに来て一番の収穫であった」


「他にも色々あったよね!? ドラゴンコアとかも成長したし、色んな物もゲットして、ビーストコアとかも手に入れたじゃん!?」


「いや、これが一番の収穫です」


「頑な!?」


「はい。じゃあ最後に次回予告で終わりにしよう」


「なんかもう飽きてきてない!? えっ、これ読むの? えっと『またやらかしてしまったようだ』です……ハクア?」


「いやちょっと待って欲しい。やらかした=私の図式じゃないからな!? 違うかもしれないからな!?」

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