第149話アリシアとか瑠璃なら歓迎なのに

 私達が出発する少し前、アリスベル冒険者の参加者は騎士国側と協調する為、先立って砦手前に陣を敷いている。

 今回私達にはその経験が無い為、出来た陣に後乗りする事になる。その為私達とアレクトラ達、そして私達以外の後乗り組が陣へ行く為に、アリスベルの入り口に集まっていた。


 取り敢えず全員準備万端で装備も一新。コロが作った物や、自分達に合った効果のある装備を、コロやヘルさんに相談しながら選んだ。

 因みにこれが今の私達の新しい装備だ。


 ハクア

 HP100.MP100.物攻30.物防180

 魔攻30.魔防80.全属性耐性10%

 スキル物攻10%up.擬装LV.5

 武器:黒刀.牛鬼

 防具:白蛇の巫女装束、火炎熊の緋袴、鬼角の手甲、黒牛角の足甲

 アクセ:ゼーゲンの腕輪+3


 アクア

 HP200.物防80.魔攻60.魔防150.敏捷50

 スキル異常耐性LV.4、回復性能up

 防具:黄昏の法衣一式

 アクセ:慈愛のタリスマン、疾風の腕輪、マジックリング


 アリシア

 物攻20.物防80.魔攻90.魔防160.敏捷40

 スキル雷耐性LV.2、属性攻撃力up

 防具:雷獣の狩服、精霊の胸当て、精霊の篭手、精霊のブーツ

 アクセ:マジックリング、牙のタリスマン、ウインドピアス


 エレオノ

 物攻100.物防200.魔防60.敏捷30

 スキル攻撃力up、土耐性LV.5、光耐性LV.3

 魔法ブラッドソーン

 武器:クリムゾンローズ+1

 防具:剣姫の装束、黒牛の胸当て、地竜の籠手、地竜の具足、ダークネスバックラー

 アクセ:戦乙女の指輪、魔防のルビー、光のピアス


 コロ

 物攻150.物防120.魔防60.敏捷70

 スキル火耐性LV.6、土耐性LV.8

 防具:火炎熊のオーバーオール、大地のガントレット、大地のロングブーツ

 アクセ:巨人の腕輪、獣のリング、疾風の腕輪


 瑠璃

 物攻80.物防150.魔攻30.魔防50

 スキル攻撃力up、属性ダメージ軽減、回避スピードup

 武技、鎌鼬

 武器:芭蕉扇

 防具:舞姫の装束、戦乙女の腰布

 アクセ:戦乙女の指輪、月のイヤリング、守りのチョーカー


 クー

 物攻20.物防50.魔攻100魔防150

 スキル呪い、闇属性up、異常耐性LV.6

 ファントムドレス、邪眼の瞳、カーズリング、漆黒の腕輪


 結衣

 物攻100.魔防50

 スキル回避スピードup

 巨人の腕輪、魔防のルビー、月のイヤリング


 こんな感じだ。私以外の皆は衣装の見た目自体そんなに変わってない。

 私はというとアクアとクー、ヘルさん以外から、着せ替え人形状態にされつつ長い時間を掛けて選んだ物。

 見た目としては上下共に巫女装束の袴で、下はミニスカート位の丈、足元は黒のニーソと雪駄だ。そしてそこに防具の手甲と足甲を着けている。


 相も変わらず、何故覆う部分が少なくて防御力が上がるのか謎である。これがアリシアとか瑠璃なら歓迎なのに。


 それと余談だが前にも言った通り、クラスと装備が合わなければ効果が落ちる。しかし、軽鎧等は効果が低い代わりに、ほぼ全クラス共通で装備可能な物だ。

 その代わり、重鎧やローブ等そういった特殊な部類は、それぞれ合ったクラスで無ければ効果が落ちる。(他には女性、男性専用など)

 そしてもう一つ、装飾品のアクセは一人三つまで付けられる。何でもそれ以上は効果がでないらしい。


 まあ、着けた奴全部効果あったらステータスがエライことになるからね。


 それとメイド組にも装備を買ってあげた。


 メイド組

 物防150魔防100

 スキル属性ダメージ軽減、回避スピードup

 防具:瑠璃手製のメイド服

 アクセ:守りのチョーカー、魔防のルビー、月のイヤリング


 このメイド服は瑠璃が素材を集めて作ったが、何故かそこらの物より余程上等な物が出来た。コロですら首を傾げる辺りこの女の才能は異常な気がする。


 因みにミルリルの服は至って普通のメイド服っぽいが、胸元は大きく空いて、更にスカートには脚の付け根までのスリットが入っている。

 エルザ、ミミのメイド服は動き易い様にミニスカのノースリーブになっていて、ミミのはミルリルの様に胸元が空いている。


 瑠璃に作らせたのは正解だったね! 私のデザインだったら同じ物でも却下された気がする……って、解せぬ? 理不尽だ!?


 それとそれぞれの武器はエルザが剣、ミルリルが杖、ミミは短剣二本だ。


 そしてあれから更に訓練を重ね私は何とかスキルを物にした──が、実はまだ十回に一回位失敗する。だ、大丈夫、フラグになんかならないさ。


 他の皆も訓練を重ね、レベルアップこそしていないが、対人戦の経験を積み基礎能力の向上には繋がった。


 一応出来うる限りの事はした。とはいえここから陣までは竜車での移動になるから、竜車の中でも【結界】等の一部のスキルは継続して鍛える積もりだ。


 因みに、陣に行くまでの竜車はギルドと国持ちらしく、お金は掛からない。加えて私達は人数がそれなりな為、一台まるっと貸してもらえた。


 まあ一国の姫が居るのだから当然ではある。


 そして何とエルザとミルリルは、竜車の運転が出来るらしくその辺も問題は無かった。ついでにいうと男二人も出来るので、もしこの二人がヘバったらしょうがないから、エルザ達にも少しの間だけ代わって貰おう。


 男は働け。


 そんな訳で私達は遂に出発するのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る