第39話種族格差が酷い
「んっ? あれ……?」
「ご主人様!」
「ハガァッ」
目覚めた途端アリシアに抱き締められグキっと、鳴ったらいけないような音が鳴り、今度は永眠しちゃいそうな私。
「ちょっ!? アリシア! ハクア絞めてるから」
「あう、すいませんご主人様」
「ど……どうなったの?」
「覚えてないの?」
「いや、なんとなくは……」
「おねちゃん。最後ビカーってなって、ガガガってやって、ドガァだった」
そっか、分からん!!
「え~と、コロから武器を受け取ったらハクアが赤いオーラ? を纏って目茶苦茶な勢いで攻撃して、最後にあのモンスターの眉間に凄い一撃放ってそのまま倒れちゃったんだよ」
まぁ、それなら大体分かったかな。
「コロ、武器ありがとう。それに皆も最後の攻撃逸らしてくれて助かったよ。あれが無かったら死んでた」
いや、まじで。
「それでご主人様。えっと、報告としてはドロップアイテムが幾つかあったのと、独断でコロにヘルさんの事とご主人様のスキルの事を伝えました」
いやまあ、それくらいなら別に……。
「ボスモンスターの一部はここに……それでご主人様? えっと、やっぱり独断でこんな事勝手に決めたらダメでした……よね? お仕置きならちゃんと受けます!」
いやいや、そんな事しませよ!? なんでそんなちょっと期待した目してるのアリシアさん!?
やらないと言ったらなんか少しガッカリしてた。
本当にどこを目指してるのアリシアさん?
「流石にあのモンスターのスキルは勿体なさ過ぎるしね。それに私もアリシアの言う通りコロなら大丈夫って思ったからさ」
確かにアリシアとエレオノの意見には同感だな。私もコロなら平気だとおもってたし思ってたし。でもまぁそういう事なら──。
私はアリシアが差し出したガシャドクロの一部に触りスキルを発動する。
「うわっ!? 聞いてはいたけど凄いね本当に消えちゃったかな」
初めて見ると手品みたいでビックリするよね!
▶【喰吸】のスキルが発動しました。
【頑強】を習得しました。
【豪腕】を習得しました。
【破壊LV.5→LV.6】に上がりました。
「おっ!」
「どうしましたご主人様?」
「【頑強】と【豪腕】覚えた」
〈【豪腕】は物理攻撃の威力が10%上がるスキルですね〉
「良いな~、私も両方覚えたい! スキルポイント使っちゃおうかな?」
〈この二つは上位クラスのマスタースキルで覚える事が出来るようですよ〉
「えっ! なんのクラスで?」
〈詳しくは分かりませんが、戦士系と騎士系の上位クラスだと思われます〉
「う~ん、どうしよう凄く悩む」
〈マスターもまだ動けないようですし、今のうちにステータスの確認をする事を進言します〉
「そうだね」
「賛成です」
「私も」
「ゴブ」
「ボクもかな」
〈ではいつも通りの順番で〉
名前:ハクア
進化:2
レベル:8/20
性別:女
種族:疫鬼
HP:320→530
MP:170→310
物攻:96→174+30
物防:96→174+50
魔攻:80→115
魔防:87→136+30
敏捷:160→230+10
知恵:240→310
器用:180→250
運 :80→90
武器:黒耀の短剣
副武器:疾風のナイフ
防具:滅邪の千早
アクセ:ゼーゲンの腕輪
魔法:
風魔法LV.6→LV.7、空間魔法LV.3→LV.4
影魔法LV.1→LV.3、邪眼LV.1
魔法名:
鎌鼬、風守流転
ユニゾン:
ボルケーノ、インフェルノ
レゾナンス:
ゲイルテンペスト、オールフルヒール
アイシクルクロス
称号:
転生者、同族殺し、同族喰らい
スキル:戦闘系スキル
【疫爪LV6】【疫牙LV.4】
【疫崩拳LV.6→LV.MAX】
【魔闘技LV.4→LV.5】【魔拳LV.3→LV.4】
【鬼気LV.2(新)】
技能系スキル
【鑑定士(極)】【集中LV.6】【直感LV.5】
【罠師LV.4】【跳躍LV.5】【会心LV.5】
【見切りLV.7】【忍び足LV.3】
耐性系スキル
【異常無効(極)】【痛覚無視】
【風耐性LV.3】【頑強(新)】
ステータスUP系スキル:
【剛力LV.6→LV.7】【堅牢LV.6→LV.7】
スキル補助系
【魔法の片鱗LV.7】【魔法のコツLV.7】
【武器のコツLV.6】【風魔法のコツLV.4】
攻撃ダメージUP系
【背後攻撃(極)】【急所攻撃(極)】
【ゴブリンキラー(極)】【格闘LV.4】【豪腕(新)】
属性スキル
【破壊LV.5→LV.6】【マヒ附与(極)】
【麻痺毒(極)】【疫攻撃LV.1→LV.3】
補助、その他スキル
【喰吸LV.7】【言語】【奴隷術】
【主従契約】【魔物契約】【魔獣調教LV.2】
【危機察知LV.3】【ユニゾン魔法】
【レゾナンス】【念話】【魔眼】【?????】
スキルポイント270
「ステータスをこんな風に見せるなんて凄いかな」
あ~、ヘルさんいなけりゃ普通はそうか。
「あっ! この【鬼気】っていうのが、最後ご主人様が使ったものですか?」
〈はいそうです【鬼気】はレベル×10秒間使用者のステータスを二倍にするスキルです〉
「うわ、凄い強力なスキルだね。ハクア」
〈その代わり現在は使用後、暫くの間動けなくなります〉
「今回私が意識無かったのそのせい?」
〈はい恐らくは……本来そんな事は無いのですが、マスターはまだこのスキルを自在に扱えるほど強くないようです。馴れてくれば使用後に動くことも可能です〉
「えっと、つまりどう言う事?」
「宝の持ち腐れ? ゴブ」
グサッと来た! グサッと来たよアクアさん!? ちくしょうアクアさんそんな言葉知ってたんですね!
「まぁ切り札は有るに越した事無いからね」
〈それと【疫崩拳】がMAXになった事により、崩拳に好きな状態異常を付けられるようになりました〉
あっ、それ便利かも?
〈今までのように疫攻撃だけでなく、麻痺だけにしたり睡眠状態に切り替えて使う事が出来るようになりました。掛けられる効果が少ないほど、MPも減るのでいろいろ試してください〉
了解です。後【魔拳】って結局何?
『女神様:それは貴女用に新しく作ったものですよ』
また出たな!?
『女神様:折角説明に来たのにそんな反応……相も変わらず失礼な子ですね。【魔拳】は簡単に言えば【魔剣】と同じスキルですよ。今までも拳に魔力を纏って戦う人間は居ましたが、魔法を纏って戦う人間は居なかったので作りました』
ふむ、意外に皆やらんのね? まぁ、ありがとう。
『女神様:最初から素直にそう言えばいいんです。因みにレベルが上がれば、より強い魔法を掛けられるようになり、反動も少なくなります』
反動少なくなるのは素直にうれしい。
〈次は私です〉
名前:ヘル
ステータス不明
スキル:
【全種族言語理解】【スキル大全】
【俯瞰LV.8→LV.MAX】【聞き耳LV.6→LV.8】
【念話】【可視化】【共有空間】【透視LV.2→LV.4】
「新しいのは覚えて無いけど【俯瞰】がMAXになったね」
〈はい、これで半径一キロを見渡せます〉
う~ん、これはこれで強力。
向こうではアリシアとエレオノの二人が、ヘルさんのスキルについて二人でコロに説明してる。
なんか美少女が三人固まって話してると眼福ですな。
名前:アクア
進化:2
レベル:9/20
性別:女
種族:エーリエル
HP:220→320
MP:280→530
物攻:35→75+10
物防:45→102+45
魔攻:98→190+30
魔防:100→200+40
敏捷:80→176
知恵:240→320
器用:145→225
運 :55→75
武器:魔導の杖
防具:聖なる法衣
アクセ:守りのペンダント
魔法:
暴風魔法LV.1→LV.4、回復魔法LV.1→LV.2
光魔法LV.6→LV.7、強化魔法LV.4
魔法名:
ホーリーレイ、ゲイルブラスト、ゲイルスラッシュ
ヒール、アクティブヒール、ストログ
ディフェンダ、アジリ
ユニゾン:
ボルケーノ、インフェルノ
レゾナンス:
オールフルヒールLV.6
称号:
眷属、
スキル:戦闘系スキル
【爪攻撃LV.3】【噛みつきLV.2】
【魔闘技LV.1→LV.2】
技能系スキル
【直感LV.1→LV.3】【罠師LV.4】
【飛行LV.1→LV.3】
ステータスUP系スキル:
【剛力LV.3】【堅牢LV.4→LV.5】
【魔術LV.5→LV.6】【魔抗LV.6→LV.8】
攻撃ダメージUP系
【背後攻撃LV.4】【ゴブリンキラーLV.5】
耐性系スキル
【風耐性LV.4(新)】
スキル補助系
【癒しの天才LV.8→LV.MAX】
【癒しの技巧LV.8→LV.MAX】【杖のコツLV.6】
【棍棒のコツLV.3】【風魔法の天才LV.1】
【風魔法の技巧LV.1】
補助、その他スキル
【言語】【言語理解】【ユニゾン魔法】
【MP消費緩和LV.2→LV.3】
【レゾナンスLV.6】
スキルポイント460
「【風耐性】が増えていますね」
「地味にうれし」
「「「地味になんだ!?」」」
〈次は、アリシアです〉
名前:アリシア・アールヴ
レベル:20/20
位階:1
性別:女
種族:エルフ
クラス:森呪使いLV.2→LV.8
HP:350→380
MP:380→420
物攻:55→75+30
物防:83→93+40
魔攻:225→250+10
魔防:215→240
敏捷:75→85
知恵:340→360
器用:155→170
運 :15→30
武器:狩人の弓
副武器:疾風のナイフ
防具:森人の狩服、鋼の胸当て、革の手袋
アクセ:功魔のピアス
魔法:
風魔法LV.8→暴風魔法LV.1(新)
土魔法LV.3→LV.5
火炎魔法LV.1→LV.2
水魔法LV.4→LV.5、除去魔法
呪魔法LV.1→LV.3、範囲魔法
魔法名:
ウインドブラスト、ウインドカッター
フレイムブラスト、フレイムランス
ウォーターウォール、アースクリエイト、クオリア
武技:狙い撃ち(新)
ユニゾン:
ボルケーノ、インフェルノ
レゾナンス:
ゲイルテンペストLV.8
称号:
奴隷、
スキル:戦闘系スキル
【魔闘技LV.2→LV.3】【魔弓LV.1(新)】
技能系スキル
【薬草調合LV.5→LV.7】
【集中LV.9→LV.MAX】→【思考加速LV.1(新)】
【料理LV.6】【野生LV.8】
ステータスUP系スキル:
【剛力LV.3→LV.5】【堅牢LV.3→LV.5】
【魔術LV.5→LV.6】【魔坑LV.4→LV.5】
スキル補助系
【魔法の天才LV.7】【魔法の技巧LV.7】
【弓のコツLV.5】
攻撃ダメージUP系
【魔力覚醒】
補助、その他スキル
【精霊契約】【速攻魔法】
【MP消費緩和LV.5→LV.6】
【MP効率upLV.4→LV.5】【魔力操作】【無詠唱】
スキルポイント1400
輪廻可能
「ご主人様、新しく【魔弓】【思考加速】というスキルと武技覚えました!」
最近なんか、犬っぽく思えてきたのでとりあえず頭を撫でる。
すると不思議な事に、私の目にはアリシアの頭に垂れてる系の犬耳と、ふっさふさの尻尾がパタパタ揺れている光景が幻視出来た。尊みが凄い!?
〈【魔弓】も【魔剣】や【魔拳】と同じものですね〉
「私が魔法剣士目指してるのに、なんで皆簡単に使えるようになってるの!?」
エレオノが叫んでるがこればっかりはしょうがない。
〈【思考加速】は集中の上位スキルで判断速度の向上、思考の加速、集中状態による減速現象が可能です〉
減速現象?
〈早い話が走馬灯のようにゆっくり見えるということです〉
お、おう。嫌な例えだがわかり易い。
〈次はエレオノですね〉
名前:エレオノ・アノマリス
レベル:16/20
位階:1
性別:女
種族:半吸血鬼(ダンピール)
クラス:戦士LV.2→LV.MAX
HP:400→550
MP:100→190
物攻:120→190+40
物防:85→140+60
魔攻:40→74
魔防:75→129+10
敏捷:115→145
知恵:135→165
器用:125→161
運 :55→65
武器:鋼の剣
副武器:ミスリルバックラー
防具:戦士のインナー、玉鋼の胸当て、ミスリルの籠手
アクセ:魔防のピアス
魔法:
火魔法LV.1(新)
武技:
四段突き新、パワースイング、連撃
ブラッドソード、真空斬り(新)
レゾナンス:
アイシクルクロスLV.3
称号:
英雄の資質、半吸血鬼
スキル:戦闘系スキル
【魔闘技LV.2→LV.5】
技能系スキル
【直感LV.2→LV.3】【受け流しLV.2→LV.3】
【見切りLV.4→LV.5】
ステータスUP系スキル:
【剛力LV.4→LV.7】【堅牢LV.3→LV.5】
【魔術LV.1→LV.2】【魔坑LV.3→LV.4】
スキル補助系
【剣の天才LV.4】【剣の技巧LV.6】
攻撃ダメージUP系
【剣技攻撃力up】
補助、その他スキル
【MP消費効率upLV.3】【背水】【多勢無勢】
【学習】【日光無効】【レゾナンスLV.3→LV.4】
【言霧(新)】【吸血模倣(新)】
スキルポイント1600
「やった! 魔法覚えたよ!」
「それに【言霧】も新しく覚えてますね」
「この【吸血模倣】って何?」
〈パーティーメンバーにだけ有効なもので、相手の血を口に含む事でその相手の任意のスキルを使う事が出来るようです〉
「任意って事はスキルを選べるんですか?」
〈はい、例えばマスターの血を吸えば【鬼気】が使えます〉
「う~ん。使ってはみたいけど血を吸うのはな~」
「まっ、その内考えよう」
「そうだね」
〈最後はコロナです〉
「よろしくお願いしますかな」
名前:コロナ・ハグナス
位階:1
レベル:13/20
性別:女
種族:ハーフドワーフ(エルフ型)
クラス:戦士LV.3→LV.MAX
HP:500→675
MP:100→170
物攻:170→265
物防:150→264
魔攻:30→65
魔防:70→105
敏捷:120→155
知恵:180→215
器用:220→290
運 :50→60
武器:破壊の戦斧
副武器:なし
防具:職人の服、鉄鉱石のガントレット、鉄鉱石の胸当て
アクセ:石化防止のピアス
魔法:
風魔法LV.3、土魔法LV.6
魔法名:
ウインドカッター、アースクリエイト、アースクエイク
武技:
ラッシュ、破壊の一撃、トマホーク
称号:
スキル:技能系スキル
【集中LV.7→LV.8】【直感LV.1→LV.3】
【罠師LV.6】【会心LV.5→LV.7】
【鍛冶LV.5→LV.7】
耐性系スキル
【土耐性LV.3→LV.4】【風耐性LV.3→LV.4】
【頑強】
ステータスUP系スキル:
【剛力LV.7】→【剛力2LV.1(新)】
【堅牢LV.7】→【堅牢2LV.1(新)】
スキル補助系
【斧のコツLV.3(新)】
攻撃ダメージUP系
【背後攻撃LV.7】【格闘LV.4】
属性スキル
【破壊LV.2→LV.5】
補助、その他スキル
【鍛冶師の天才(極)】【危機察知LV.3】
【魔剣錬成(新)】【幻想錬成(無)】【根性(新)】
スキルポイント1100
「「「種族格差が酷い」」」
「それは……ボクに言われても困るかな。あはは……」
なにこれ!? ドワーフってこんなに凄いの? レベルアップでさらに物凄く強くなってますよ。
「コツと【魔剣錬成】【根性】増えてるね」
〈【根性】は一日一度だけHPが無くなる攻撃を受けてもHPが1残ります〉
あっ、私がゲームで良く取ってたスキルだ。
「でも【魔剣錬成】は凄かったですね」
「うん。自分でやった事だけど凄く驚いたかな」
「良し。これで全員分ステータスの確認終わったね。じゃあそろそろ進もうか」
「その事なんだけど」
「あの……ハクアが良ければなんだけど……。鉱石を取りに行く予定だったけど、今のモンスターが落としたドロップアイテムを使って武器を作らせて欲しいかな」
「それは別に良いけど……。じゃあ、もう下まで行かなくて良いの?」
「うん、わがまま言って申し訳無いけど……」
ふむふむ。まあ、ドロップアイテムの方が素材として優秀なのは多いしね。それにしても──うん。楽しみだな武器。
「いや、別に良いよそれじゃ帰ろうか」
「はい」
「おー」
「ゴブ」
「わかったかな」
こうして私たちの初のダンジョン攻略&ボス戦は終わり帰路へ就くのだった。
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