⑭❓完読】ひかりのくに 1177354054884697852

📖ひかりのくに

作者 ねるさま

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884697852


完読🔖




 ある場所に、ひかりのくにと呼ばれる国がありました。


 そこは、争いやケンカ、怒りや悲しみのない

 皆が笑い合い、楽しく過ごしている場所でした。



私的視点で今企画初の短編です。亡き母の作ったお話。こどもを想って創作した母が今は亡き人。おっふ。遺された娘ちゃんの成長記のような友情短編です。が。現実的に攻めるのか、ハートフルにもっていくのか、融合させて高めるのか。素材はいいのでもっとあれこれ手間をかけたい気のする作品です。いいとこ語るよりも細かいとこを指摘したくなるけど、本気でそれをやったら短編本文より明らかに字数上回る。


この企画に参加された勇者の皆様は、私に何を求めて参加されたのか気になるところです。純粋に読まれたい・感想がほしいという方、作品を客観的に叩いてほしい・新たな視点を開拓したい・推敲前の参考に、等々人それぞれのスタンスとモチベーションと作品に対する姿勢がね、異なるでしょうから。希望があれば記載くださいで募集しましたが希望が見えないと私の自由、独断ですよ。いいんです?欲望のままに作品解体ショーとか始まったら阿鼻叫喚ですよ、タノシイデスヨ。根掘り葉掘り模索は最高の時間です。ご提供ありがとうございます、と勝手にご都合解釈でゴーゴー叶遥斗ですよ。止めなくていいんですか。大事に大事にメスいれますが、おたくのかわいいおこさん、切り刻まれて大丈夫です?←言い方



まず文章の例として。最初のとこからひとつお借りして。

『空が薄暗くなった夕暮れ時、陽乃は冷菜と公園に訪れ彩り豊かな光が輝く両側の木々を見ていた。輝きは先まで続いている。』


情報が詰め込まれ一文が長くなると、読者も咀嚼が忙しくなるので。この作品は特に、硬くも難しくもする必要はないおんなのこ達のお話なのでちょくちょく区切って簡単に、景色なら景色、行動なら行動、と分けてあげたらいい気がします。


『夕暮れ時。薄暗くなった空の下に彩り豊かな光が輝いていた。陽乃と冷菜が訪れた公園の通りは両側の並木にイルミネーションが施されていて、輝きは先まで続いている。』


登場人物が見ている情報は、『見ている』という記載がなくても景色を描写すれば読者と同じ景色を見ていることになるので、『しかし誰々はそんな景色など見えていなかった』などない限り省略してしまえる。二行が三行に増えたら、字数多くて読者は読むのが大変になると思われるかもしれないけれど、情報が整理されて分かりやすい方が処理が楽になるので字数だけで良し悪しは判断できないかと。内容はたいして変わってないので、わざわざいうほどのことじゃなくて、このままでもかまわないことなのですが。細やかな手直しとか意識とか、その繰り返しがあるないで作品全体の読みやすさは変わってくると思います。この作品のこの文章が、ではなく。そんな一部の話ではなく。どんな作品にもその作品の重さやカラーにあわせた言葉選びと、初めて触れる読者にとっての理解のスムーズさ。入り口は特に気を付けたい部分です。私自身の自戒でもあります勿論。




「ゆっくり見たいな、陽乃ちゃん良いよね?」

「構わないよ、時間はあるんだし」


次に会話文について。本文で二人が小学生のおんなのこだと明かされるのはずっとあとの二年後なので、陽乃と冷菜という名前だけしか情報がないのですが、まあおんなのこだろうとは察しがつきます。察しはつくけどまだ半信半疑です。で台詞。おんなのこじゃなかったらデートだよ。援交だったらどうしよう。どこまで想像力無駄遣いして読むのでしょうねこの人(私)。出された文から想像できる限りのあらゆる可能性が一度予測変換されちゃう病気持ちですよ。やだ怖い。


そんなヤバイ読者もいるってことです。


景色舞台の描写だけで二人の描写がない。隠す必要があればとばしていいけど、今回はそうでもなさそう。じゃあ二人が小学生のおんなのこだとイメージできる描写もふんわり追加してあげていただきたい。私の脳内に援交が浮かぶ前に先回りでブロックして。作者にはそれができます。誤解させない先手を。


小学生のおんなのこだとわかった上で読むとその後の『陽乃ははきはきと言った。』も違和感なくスッと読めます。何せ作者は小学生と知っているが読者は疑っている。ネカマかもわからない。


でわかった上で読むと非常に小学生らしくていいんです。友達、とか言えちゃう間柄もなんか実にいい。小学生は常に危険にさらされている感もさらっと出ていて良き。


ネタバレ全開で言っちゃうと夢ゆめしい内容ではなく、自分たちの意識と努力で方向性としてひかりのくにへ向かう素晴らしい作品です。しっかりと地に足をつけて歩いていくんです。ねだって待って文句ばかりとはわけが違います。天国で満足してるお母さんの視点で読めます(他界)。幸せを願わずにいられん。君に幸あれ。そんな読後感。





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