カーニヴァル・エンジン戦記3「惑星ナヴァロンの狙撃姫」

作者 雲江斬太

35

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★★★ Excellent!!!

 今度の敵は、四百機。
 それを迎え撃つのは、主人公機ベルゼバブのみ。
 絶望的な状況でも、主人公・頼朝は私に爽快感を与えてくれました。

 この物語は、ゲームと思っていた物が、ある切っ掛けから遠宇宙で実際に起こっている現実だと知り、それに抗う超絶技巧を持つ男子高校生のお話です。
 詳しい経緯は
 カーニヴァル・エンジン戦記1「悪魔のカーニヴァル・エンジン」
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885577900
 カーニヴァル・エンジン戦記2「ストロベリー・アタック!」
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885842792
 に書かれていますので、そちらをお読みになることをお薦めします。

 シリーズ三作目である、この物語は前作とは違い、主人公の日常との絡みがあります。
 これが現実に起こっていることだと、信じて貰えないことから、主人公は周囲と「ゲーム」上では孤立しているのです。
 ところが同級生たちと……
 それでも、主人公・頼朝には立ち止まることは許されていません。
 何故なら、四百機もの敵が守るべき要塞へと攻めているのですから!
 チートだと騒がれるほどの、頼朝の超絶技巧。そして、彼に与えられた強力なユニーク機体ベルゼバブ。
 この二つでも敵の勢いは留まることを知りません。
 果たして…… いけません。つい、この先も語ってしまうところでした。
 ただ…… 冒頭でも書いたように、読んでいて感じたのは爽快な気持ち。
 とても楽しい思いになれました。
 ありがとうございます。きっと次は…… これ以上は野暮ですね。
 良い作品に出会えたことを感謝しています。 

★★★ Excellent!!!

VR空間で行われる戦争ゲーム『スター・カーニヴァル』。
世代を問わず、幅広く支持を得たこのゲームは、有人操縦式の人型巨大ロボット「カーニヴァル・エンジン」を駆り、ミッションをこなします。

ミッション内容は様々。
敵を殲滅したり、定められたポイントを攻撃したり……。

さて、この『スター・カーニヴァル』。
実は、バーチャルの話ではないのです。
実際に遠く離れた惑星に攻め入り、本当に異星人を滅ぼしているのです。

その秘密に気づいた主人公ヨリトモが、仲間たちと一緒に闘う物語なのですが。

三作目である本作では、『惑星ナヴァロン』の要塞を守ります。

この要塞にいるのは、「お姫様」。
最早少数となった自国民と共に立てこもり、必死に防衛しています。

……ここだけ読むと。
可憐なお姫様が、白馬の王子様を待っているように思えますが。

とんでもない。
本作のタイトルをご覧ください。『狙撃姫』ですよ。
このお姫様。
めちゃくちゃ、強い!! そして肉食ですよっ。

いや、ほんっと、カッコいい。このお姫様といい、今回は、めちゃくちゃ女性陣がカッコいい!!
ヨリトモ(というか、ベルゼブバブ)が窮地に陥った時のあのシーン……。
ネタバレになるから言わないけど。……いいよね。あそこね。

映像化した時、絶対言うんだ、私。
「これ、掲載されてた時から、私、めっちゃ良いシーンだって、レビューにも書いたんだよっ」
もう、ドヤ顔で言うね……。

ってか、毎回思うんですけど、この作品、誰か映像化してくれないかなぁ!?
今回なんて、巨大ロボット同士が、格闘戦するよ!?
絶対、良いって!! 画になるって!!

ということで。
一話から読むもよし、本作から読むもよし、のSFロボット作品です。
ぜひ、お楽しみください

★★★ Excellent!!!

現実と虚構がクロスオーバーする、遠き宇宙の激熱スーパーロボットバトルシリーズの3作目です。

私はシリーズの1から読んでいるのですが、この3作目『惑星ナヴァロンの狙撃姫』は今までの最高傑作であると言っても過言ではありません。

本作は、「要塞を守る」というシンプルなストーリーゆえ、その緩急が際立ちました。
救うべき遠い星の要人と、そうとは知らず敵対することになってしまう現実の級友たち。
迫り来るピンチ、仲間との絆、圧倒的不利な状況からの起死回生、手にした新たな技と爆発的クライマックス。
どこをどう取っても素晴らしく完璧に熱い!

さらに特筆すべきは、作者様の持ち味であるマシン描写。
機体の構造や駆動の仕組みなど、物語の折々でたびたびドバァァ……!と入ります。
ド文系の私は、こういうシーンで読む勢いが落ちてしまうことが多いのですが。
本作に関しては、書かれている内容の半分も理解できなくても「何だかよく分からんけどとにかく凄いぜヤバイぜ!!」ということがビシビシ伝わってきて、むしろ物語の勢いを加速させる役割を果たしているのです。
凄い。圧倒されます。生半可な腕ではできませんよ、これ。

もう、とにかく楽しかったです!! はー最高かよ!!!!

さて、何やら次のシリーズに繋がりそうなエピローグ。第4弾への期待もしつつ、しばらく心地よい余韻に浸ります。