第496話 回想

『キャァ~ー❗❗❗』

 あの男の煙草臭い息が私の頬に掛かった。


『いやァ~ー❗❗❗』

 アイツに触られるだけで吐き気がした。胸を揉まれ、スカートを捲り上げられた。


『ケッケケ…、大人しくしろよ!

 綺麗な顔を殴られたくねぇ~だろ!!』

 ギロチンチョークのように腕で私の首を押さえた。


『う……』

 咄嗟に、私は枕の下に隠しておいた拳銃を手に取った。

『な……』さすがにアイツも力を緩めた。

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