第369話

 何故、そう言い切れるのか、不思議だ。もはや、嫌な予感しかしない。


 多羅尾はゆっくりと全員を見回し自信たっぷりに解説した。

「たいてい…、ミステリーの真犯人は地味で、目立たないヤツなんだ」


「……」

 皆は、黙って聴いていた。

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