第361話

 特別、変わった様子は見受けられない。


「オーナーは、どちらで休むのですか……」

「はい、私は…、彼の部屋で……」

 手で男性従業員を指し示した。


「大須賀です!!」真面目そうな青年だ。

「あと、もう一人、女性の従業員の方の お名前は……」


「私は、夏川です! 夏川美由紀です……」

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