第357話 多胡《たご》

「フン、お前の証言なんか、当てになるか!!」

 凶二はジョーカーを信じていない。

「二人共、グルッて事も考えられるだろォ……!!」

 確かに彼の言う通り、満ざら有りない事ではない。


「フフ…、そうだな……」

 だが、多胡たごたのしげに微笑んだ。

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