第344話 海堂

「ちょッ、待って……

 あの…、タコ坊主みたいな人は……!?」

 さっきからボクは、ここには居ない『あの男』が気になっていた。

 体格の良いスキンヘッドの舎弟だ。


「タコ…!? ああ、ボーの事か……」

 凶二も周辺を見回すが見当たらない。


「確か、彼の名前は、海堂さんと言いましたよね!!」

 九鬼神が訊いた。スゴい記憶力だ。


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