第113話 容疑《うたが》われる事に

「その後、返り血を浴びた衣服を焼却炉で燃やし、校舎へ戻ると白石百合様が悲鳴を上げて逃げ出した姿を見たのですね!!」


「あ、あァ……」


「ッで、白石百合の犯行にしようと個室に戻って、便器のフタに【リー】って【ダイイング メッセージ】を残したンだな……!!」

 

「うん……」

 立っているのが、やっとの様子だ。


「ですが、上手く書けずに、【リー】とも【ソー】とも読める字になってしまったのです!!

 その事が、ソー太様にはわざわいとなり、容疑うたがわれる事になりました!!」


「あァ…、まァ~な……」

 渋々、ボクは頷いた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る