第89話 中島梨々香

「た、確かに……私は『リリー』って呼ばれているし……

 阿玖真アイツを怨んでいるけど……

 殺してなんかいないわ!!」

 血相を変えて中島梨々香は否定した。


「……」

 神妙な顔で白石百合は黙っていた。


「あ!!」

 急に、何かを思いついたのか、多羅尾が立ち上がって口を挟んだ。

「ちょッ、待った! 【真犯人】は部外者かも知れないぜ!!」

「え? 部外者……」


「ああ……だって、阿玖真アイツは相当、怨まれているンだ!!」

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