15.縺阪▲縺ィ譚・繧九→縺区擂縺ェ縺�→縺
「これ何」
ガラスケースには、小さな情報記録メディアがちょこんと置かれていた。
「これは一般的な情報記録媒体ですが、兵器として活用されたある『データ』を保存した唯一の現物になります」
「コンピューターウイルスとか?」
「いえ。呪いの映像です。あ、もちろんこれは比喩で、科学的見地から人為的に作られたものですが」
「呪い?」
「はい。呪術的な願掛けだった“Frazer”とは異なり、この兵器は映像を見た人間を催眠状態に陥らせ自死に追いやります。通信チャンネルに送り付けることで攻撃兵器として利用されていました」
「成功したの?」
「戦時の混乱の中、この映像は誤って公共通信チャンネルにばら撒かれ、文化圏一帯の人間が死滅したらしいです」
恐ろしい話だった。
「どうしてもというのなら……ご覧になります?」
「安全処理は」
「一応、施してあるはずですが……この映像を安全処理した技術担当職員が翌日失踪したので、確証はありません」
「遠慮しとく」
関わり合いにならない方がいい気がする。
「ただ、これ単体ではただの映像データのはずなのですが、私が夜の見回りをしてるとケースの中で位置が少しズレてたりするんですよね。なんででしょうか?」
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