銀河歴1234年珍兵器博物館
私ちゃん
prologue
銀河歴1234年。
長く続いた銀河大戦の末、人類は滅びかけていた。
戦争は終わった。戦える人間が死滅したから。
死に損ねて、銀河の外れ、砂の惑星に流れ着いた僕は、この辺境の星で大きな博物館を見つけた。
看板にはこうあった。〇〇(掠れて読めない)国立戦争・兵器の博物館。
豪奢な、宮殿のような建物で、在りし日の時代と文明の匂いが感じられる場所だった。
博物館の中に入る。
博物館特有の優しくぼんやりとした薄明りの中に、少女型の案内ロボが佇んでいた。
少女は僕を見ると、柔らかに微笑んで、何万回と繰り返したであろう台詞を口にした。
「いらっしゃいませ。展示品の解説プログラムはいかがでしょうか?」
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