第221話 力回復セシ椅子取ノ遊戯(大人の椅子取りゲーム)
「じゃあつぎはー、いすとりゲームをしまーす」
「いすとり……? あ、椅子取りゲームね。小学校の時にやった、かな?」
っていうか、なぜに椅子取りゲーム……ただの子供の遊びだろ……?
「それで、それを2人でするの?」
「うーうん? いまからはおーさまサポート部隊をよぶからー。すみませーん! サポおねがいしまーす!」
巫女エルフちゃんが部屋の外に向かって声をかけると、
「「「はーい」」」
綺麗にハモった声とともに、すぐに3人の綺麗な巨乳エルフお姉さんたちが部屋へと入ってきた。
「はおーさまの専属巫女エルフはクレアだけど、他にもはおーさまの巫女エルフはいるんだー」
「なっ!? 他にも巫女エルフがいたの!? なんて素晴らしいシステムだよ!? エルフ村は本当の楽園か!? ありがとう古き《
「はおーさまもやるきだねー。じゃ、1人が審判で、のこりの4人でいすとりをするねー」
「「「「はーい」」」」
(俺を含む4人がハモった)
というわけで始まった椅子取りゲーム。
「えーるふおろしにー、さっそうとー、そーてんかーける――」
まずはみんなでお歌を歌って椅子の周りをまわる。
「ストップです!」
そして審判巫女エルフちゃんの掛け声に反応して歌を中断すると、3つの椅子に駆け寄る俺達4人。
椅子の背もたれ側にいた俺が一番不利なポジションだったものの、しかし3つの椅子のうち1つをギリギリでものにしてみせた。
ふふん、実はこっそり座席確保系B級チート『キープ君』を使用していたのだ。
たとえ椅子取りゲームと言えど、女の子にカッコ悪いところは見せられないからね。
なぜB級かというと、一応これもパワー回復プログラムの一環だからS級やA級は使わない方がいいかなって思ったんだけれど――、
「!!??」
そんなあれこれは一瞬にして頭から吹っ飛んでしまった。
というのも、黒髪エルフお姉さんが俺の上に対面座位のスタイル座ってきたからだ!
しかも、
「きゃっ♪」
なんてわざとらしく可愛いらしい声をあげるんだよ。
「もう覇王様ったらずるーい、私が座る席をとっちゃうんだもーん」
「ま、まぁそういうゲームだからね」
「だって覇王様が本気出しちゃったら勝てないんだよぉ? ちゃんと手加減してくれないとぉ」
「いやいやこれもで手加減しまくりだよ? 俺が本気出したらこんなもんじゃすまないかんね」
「あ、覇王様ったら反省してないかんじー。そんな覇王様にはこうなんだからっ。えいっ、お尻グリグリアタック!」
とかなんとか言って、跨ったままで腰とお尻をグリグリ押しつけてくる黒髪エルフお姉さん。
ご多分に漏れず薄着でミニスカな巨乳のエルフお姉さんに、えっちなポーズで太ももの上に座られて、抱きしめられちゃってるのだ……!
しかも俺もボクサーパンツ一丁というほぼ裸な格好なんだよ?
薄着と薄着で、それはもう俺の男の子の部分が大変なことに……!
「はおーさま、すごーい! あそこから椅子をとっちゃうなんてー」
「うん、ほんと覇王様すごいかも……ほんとうに、すごーい……こうしてると覇王様を感じちゃうね……うふふっ」
なんて意味深に微笑んで、またがったまま腰をグリグリ押しつけてくる黒髪エルフお姉さん。
「こ、これが本当の椅子取りゲーム……! 完全に、完璧に、グレイトなほどに大人の遊びじゃあないか……!!」
しばらく黒髪エルフお姉さんに情熱的にグリグリされた後、
「じゃあ今度は1人へって3人で、2かいせんー、おー!」
当然チートのおかげで俺は負けることはなく、
「ふふっ、覇王様ったら、どんどんお上手になっていますね♪」
「やーん、覇王様のえっちー♪」
椅子をとるたびに、エルフお姉さん達や巫女エルフちゃんと接触ハプニングが起こりまくる、それはもう楽しく素敵な時間を満喫したのだった。
ふぅ、やれやれ。
大人の椅子取りゲームって最高だな!
いい汗かいたね!
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