トライアード・ファイターズ

オリーブドラブ

前作までのあらすじ 〜初めての方へ〜


 初めましての方は初めまして。以前お会いしたことのある方は、再び遊びに来て頂きありがとうございます。作者のオリーブドラブであります。

 大変申し訳ありませんが、本作の連載を始める前に、少しばかりお時間を頂きたく存じます。何卒、ご容赦ください。


 本作「トライアード・ファイターズ」は地球や宇宙、他の惑星や地底などを舞台とするSFヒーローもの「ロボットヒーローシリーズ」の最終作であり、過去のシリーズ作品の流れを汲んだ内容でお送りしております。

 そこで前作までのおさらいとして、過去作の内容をダイジェストっぽく振り返ってみようと思います。どうぞ!





あか巨星きょせいのタイタノア(第1作)

(URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054883526382#author-information

 宇宙怪獣の軍団が突如、地球に来襲してから約30年もの月日が過ぎた20XX年。彼の軍勢に対抗するため、人類は全世界の軍隊を結集し、統一防衛組織「地球守備軍」を創設していた。

 その守備軍を代表するエースパイロットである日向威流ひゅうがたける志波円華しばまどか武灯竜也むとうたつやの3名は、類稀な才覚と実力を振るい、ついに怪獣軍団を撃滅する。だがその直後、外宇宙に出現した「大怪獣」の存在が観測され、威流達は終戦を祝う間も無く偵察に向かった。

 だが、大怪獣の戦闘力は想定を遥かに上回るものであり、仲間を庇い攻撃を受けた威流の機体は大破。彼を乗せた宇宙戦闘機・コスモビートルは、地球から遠く離れた惑星に不時着してしまう。

 そこはかつて、地球より早く怪獣軍団の被害に見舞われていた星であり、その地に住まう民を代表する巫女・ルクレイテと出逢った威流は、彼女達から怪獣軍団を撃滅した英雄として迎えられた。そして威流は、大怪獣を撃破し得る力を持つという、ルクレイテの父にして「機械巨人族」の生き残りである守護神・タイタノアと対面する。

 しかし、そのタイタノアは強大な力に反して非常に臆病な人物であり、威流の申し出を何度も断り戦いを避け続けていた。そんな中、威流の居場所をキャッチした円華と竜也は、件の惑星を目指し地球を発ったのだが……その時すでに、タイタノアに狙いを定めた大怪獣が動き始めていた。

 それから間も無く大怪獣が惑星に現れ、戦闘に発展。彼の者の襲撃を受けたタイタノアは恥も外聞もなく逃げ惑い、迎撃に乗り出す威流達も苦戦を強いられていく。そして現地に合流した円華達や、タイタノアを神と崇める神兵達の奮闘も虚しく、あわや犠牲者が……という時。

 臆病な自分をかなぐり捨て、守護神としての矜持を奮い立たせたタイタノアが、ついに威流との「合体」を決意。彼の空手技を得た機械巨人族の鉄拳と、惑星に集った仲間達の力を武器に、大怪獣を討ち果たすのだった。

 その後、威流達は惑星の人々に別れを告げ、無事に地球へと帰還する。だが、獅乃咲家の屋敷で穏やかに暮らしていた彼の前に、ある日突然ルクレイテが現れた。「好きにする」と宣言して威流に迫る彼女に対して、威流の許嫁である獅乃咲葵しのざきあおいや円華が烈火の如く怒り出し、彼を巡る恋の鞘当ては激しく紛糾。そして愛娘を奪われたと号泣するタイタノアは、遥か遠くの惑星から威流への恨み言を叫ぶのだった。


地底戦兵ちていせんぺいジャイガリンGグレート(第2作)

(URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054886519140

 日向威流達の活躍によって怪獣軍団が撃滅され、地球上に平和が取り戻された……かに見えた頃。地底に潜伏していた怪獣軍団の残党が、無防備な市街地を強襲するという大事件が起きていた。

 その激戦区に飛び込んだ若き士官候補生・不吹竜史郎ふぶきりゅうしろうは、今は亡き英雄の血を引く戦車操縦士であり、類稀な才覚を武器に怪獣軍団と渡り合っていた。

 しかし、自身の砲撃が原因で逃げ遅れた子供達が死亡してしまい、ショックから首席卒業を目前にして守備軍を去ってしまう。さらに守備軍も残党の潜伏を見抜けなかった責任を問われ、上層部の大幅な「入れ替え」を強いられてしまった。

 そして「地球守備軍」が「世界防衛軍」へと再編され、威流達の活躍によって怪獣軍団や大怪獣が撃破されてから、1年が過ぎた頃。一般の大学生として古代兵器博物館に訪れていた竜史郎は、機械仕掛けの地底怪獣「ダイノロド」による襲撃事件に巻き込まれてしまう。

 30年前に現れ、地球を襲い続けていた先の怪獣軍団とは違い、500年以上昔から地下深くに棲み続けていた彼の者達は、防衛軍の戦車砲をものともせず破壊の限りを尽くしていた。そんな中、爆発が原因で友人達とはぐれてしまった竜史郎は、ダイノロドを追って地底から現れた巨大人型兵器「ダイノロドGゴーレム」を操る青年・ゾリドワと出逢う。

 地底怪獣達に敗れ死に瀕していたゾリドワは、自分達が地底を根城にする古代の軍事国家「グロスロウ帝国」の者であると明かし、帝国がダイノロドを使って地球を侵略しようとしていることを話した。唯一それを阻止せんと抗っていた彼は、程なくして息を引き取ってしまう。

 そして、彼の遺志を汲んだ竜史郎はダイノロドGに乗り込み、地底怪獣達に戦いを挑んだ。過去の悲劇を繰り返させまいと奮戦する彼は、やがてダイノロドの撃破に成功し、ダイノロドGごと防衛軍に接収されることになる。

 そんな彼の戦いを目撃した市井によって、件の巨大人型兵器が「ジャイガリンGグレート」というスーパーロボットとして認知されるようになってから、さらに3ヶ月後。防衛軍のパイロットとして復帰した彼は、士官候補生時代の同期であるゾーニャ・ガリアードと再会し、彼女が率いる人型ロボット部隊「駆動戦隊スティールフォース」の隊員達と対面する。その中には、竜史郎が死なせた子供達の「遺族」であり、日向威流の弟子でもある明星戟みょうじょうげきも含まれていた。

 そんな中、防衛軍創設1周年を記念するパレードの最中に、新たなダイノロドが出現する。竜史郎はジャイガリンGに乗り込み迎撃に向かうが、それはグロスロウ帝国が仕掛けた罠であった。

 グロスロウ帝国の精鋭・グロスロウ九頭竜将に包囲されたジャイガリンGは、9対1という絶望的な状況に立たされ、徹底的に打ちのめされてしまう。そんな彼の窮地を救うため、ついにスティールフォースに出撃命令が下された。戟も過去の因縁を振り切り、竜史郎の救援に向かう。

 そしてジャイガリンGの元に集まったスティールフォースと、異世界の「物語」からやって来た所属不明のロボット軍団が結集し、グロスロウ九頭竜将との総力戦に発展。激しい戦いの末に九頭竜将は全滅し、竜史郎が帝国の首魁・ゾギアン大帝との一騎打ちを制したことで、ついに戦いは幕を下ろした。

 しかし、ゾギアン大帝率いるグロスロウ帝国は、外宇宙の敵勢力「ロガ星」の手先でしかなかったのである。地球侵略を目論むロガ星人の軍は、すでに地球のそばまで迫っていたのだ。

 ゾギアン大帝との決着をつけ、防衛軍から去った竜史郎を、再び戦場に連れ戻すわけにはいかない。戟はその一心で、仲間達と共にロガ星軍に立ち向かう決心を固めるのだった。


 そして、グロスロウ帝国から地球を救った余韻に浸る間も無く、世界防衛軍とロガ星軍による宇宙戦争が幕を開けてから、2年が過ぎた頃。

 戦場となった宇宙から、遠く離れた平和な東京で。「トライアード・ファイターズ」の物語が始まる。





 ……と、これまでのあらすじは以上になります。

 それでは、シリーズ最終作「トライアード・ファイターズ」を、お楽しみください!


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